今までやったこと
Uは特異体質の人間がいるはず街の中学校に転入していた。探すといってもこの街にいるという情報しかなく探す手段も全くといっていいほどなにもない。なので現象が起こった場所に赴き(記録をとるためでもあるが)そこで少しでも不自然な行動をとってる人間がいたら特異体質か確かめることにしたがなかなか見つからない。
学校の生活ではまるで重みを取り払うかのように明るく振る舞っていた。だがUはSがあんなことになっているのに自分だけこんなこともしてていいのかと後ろめたい気持ちあった。
そんな生活が何年か続きUは高校生になっていた。高校でも明るく振る舞っていたために高校生特有のノリでいつの間にか学級委員長になっていたUはある日同じクラスの男子から不思議なことを聞く。そいつはUと仲がいいとはいえないが話してるととても気持ちいいやつだった。しかし特異体質の人間にしか認識できないことをそいつは話していた。
「みつけた…」
Uはその日の放課後すぐに施設に行きあの女性にそのことを話した。
「特異体質の人間を見つけたわ、早くSを解放して…」
「解放するのはその人をここに連れてきてから、それならもうあなた学校に行かなくていいわよ。聞いた話だとあなたその子と仲いいらしいじゃない?その子をつれていかれる姿見たくないでしょ?」
別に仲がいいわけではないが確かに連れ去られる姿を見たくないのは確かだ。
そうしてUはその日から学校に行かなくなった。
数日後、Uのもとに確保したということとSを解放すると連絡が入った。
Uは急いで施設に向かった。
「もういいでしょ、早くSを返して!」
「着いてきなさい」
これでやっと一緒に帰るとSのいる部屋に向かった。しかしそこにあったのはベッドだけてSの姿はなかった。
「これはどういうこと…Sはどこに行ったの!」
「あなたのお友達はずいぶん前に消えたわ、特異体質の力を全て絞りだしてね」
その言葉を聞いたUは立つこともできないような絶望に襲われた。そんなUに追い討ちをかけるように女性は語りかけた。
「あなた達がここにきたくらいから現象の発生が加速しだしたの、だから一刻も早く特異体質の人間が欲しかった、でも見つけたのはあなた達二人だけ…」
ちょっと待って、そんな話聞いてない、Uは頭か混乱してた。
「このままでは人類は消えてしまう、だから日本政府は人類を救うことより自分たちが人類の代表として生き残るって方針に変えたの。だから特異体質の人間から現象に耐えうる力をカプセルに摘めてそれを定期的に取り込めば存在し続ける。」
そうやって政府の人間は今まで消えるはずだった奴まで今まで存在していた。それは聞いていただがそれはごく一部の摂取ですんでいたため特異体質の人間にはあまり影響がないはずだった。
「でもね現象が加速したおかげで私達はこのカプセルを1日何回か飲まないとすぐに消えてしまう。だからお友達から大量に取ったら消えちゃった。いくら回復するといっても急激にかつ大量に取ったら普通の一時的とは人間になってきえたのよね。」
やだもう聞きたくない。
「だから一刻も早く次が欲しかった、もしあなたがもっと早く見つけたら友達はもう少し長生き出来たもね。」
「今まで捕らえた奴はどうなるの?」
「友達と同じように絞るだけ絞って消えてもらうわ。それであなたはもう一回特異体質の人間を探してほしいの」
「そんなこと聞いて誰がそんなこと…」
「ならあなたも消えてもらうしかないわね」
自分もSもように消える…?そんなのやだ、でもそれは自分のわがままだ。あいつの言った通りSを消えたのは自分のせいかも知れない。でも…!
その時Uの脳裏にある考えがでてきた。
「わかったわ…」
「よしいい子だ。次の目星がつくまで時間がかかるから連絡があるまで家にいなさい。」
Uはそのまま家帰った。しかしUに時間がないのはわかっていた。だからそれをやるにははやいほうがいい。
そして10日後、Uは行動を開始する。




