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虚無世界  作者: 天神
123/136

ご都合主義

俺が今こんな目にあってる理由

体全体から血が噴き出してる理由

その犯人が助けにきたはず委員長だった

理由

その理由の答えはいたって簡単

答えは委員長が元に戻っていない…、いや、それだと少し違う。

ちゃんと詳しく分かりやすく言うとここにいる委員長、俺をこんなぼろぼろにした委員長は姿こそ同じだけど、俺の知っている委員長とは同じように見えて違う、この部屋で初めて会った

委員長、Gが自分の都合よく記憶や感情を調整さした別人格。

それが今目の前にいる彼女、俺を刺した犯人だ。


普通アニメや漫画だとそういった目に合わされた人間はそれをした人間や機械が死んだり破壊されたりすると元に戻るのがお約束なようなもんだけれど彼女は委員長に戻らない、Gに調整された彼の理想の委員長のままだ。

ちょっと考えれば分かるはずだった。

他の人間はマイクロチップを埋め込まれてそれによって操られていた。

それをしていたGが死んだ今、もし俺と優歌が殺さないで意識を失わせるだけにしとけば、もし世界がこんなことになっていたら元に戻っていたかも知れない。

だけど委員長=彼女はそれとは勝手が違う。

委員長=彼女はマイクロチップは使わずGが直々に調整をした、ハイテクな機械ではなくアナログな方法で。

だから機械を使ってないのだからそれをしたGが死んだからってこれで委員長が元に戻るはずがない。

だけど俺はGが死んだことで、もしくはあの時、彼女が意識を失った時、彼女は委員長に戻ったと錯覚した。

アニメや漫画にあるご都合主義が起きたと心の中でずっと思っていた。


その結果がこれだ。

彼女を委員長だと勘違いした俺は刺され再びこの部屋の床を赤く染めることになった。

その床に倒れている俺に向けて彼女はまた俺を刺した。

これで3回目だ。






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