話の矛盾と本当の話
Gには口出しをするなとは言われているけれどこれだけは言わずには…ツッコまなきゃいけない。だって
「俺の聞いていた話と違う!」
のだ。
今までの話と内容と今聞いた話とは矛盾と矛盾と矛盾しかない。
だけどこの矛盾をGはたった一言で解決しやがった。
「だって敵だった奴に本当のこと言うわけがなじゃん。」
それだけ言ってあとは何もなかったようにまた一人語りを始める。
えっと、どこまで話したっけ?そうだそうだそこからだったな。
つまり俺は委員長とあの建物の中で一緒に暮らそうと思った。
だけどそこで俺は気づいてしまったんだ、委員長がこの事に納得してくれるかどうかと。
答えは簡単、もちろんノーだ。
そんなこと考えなくても分かるよな、委員長じゃなくてもだいたいの人間はノーと答える。
だからといって服従させるためにマイクロチップを埋め込むとあいつらのようなただの人形と同じになってしまう。
だから俺は考えた、どうしたら委員長はマイクロチップを埋め込まず俺に喜んで服従させるかと…。
そしてたくさん悩んで考えついた結果が現象の力を使うことだった。
その方法を思いついた時ちょうどお前が委員長を連れて来てくれた。
これはチャンスだと思ったよ、委員長を連れ出すいいチャンスだと。
そんで思惑通り委員長を誘拐し、お前はしばらくして委員長を連れ戻すためにこっちに乗り込んできた。
その間俺は委員長の頭の中に現象の力を流し混んで余計な記憶や感情を無かったことにして、さらにその力の応用と科学の力で新たな人格を形成し俺に絶対服従をする新しい彼女、お前があそこで見た委員長の完成というわけだ。
あとは世界を滅ぼせば俺の計画は完成!ってところまできたけど最後までお前は邪魔をしてきたな。
これはヤバイと流石に思ったけど、ご覧のように世界は無事無くなった、お前のおかげで。
あの時はああ言ったけど本当は別の方法でやろうと考えていたけど計画は成功した、終わり良ければ全てよしってやつだな。
さあこれで俺の最後の話は終わりだ、長ったらしい話を聞いてくれてありがとな親友。
じゃあそろそろ始めてくれ、俺とお前の最後のおふざけってやつを。