クソゲー
そうだ、忘れてた。俺はあの施設に囚われた時のせいで特異体質で現象を耐えられられる身でありながら自分の記憶が消えていくんだった。
ここまでいろんなことがありすぎて記憶が消えていくことすら忘れてたよ。
そのせいでせっかく助けにきた人の顔まで忘れてしまうなんて、困難に立ち向かいながら共にここまで来た人の…俺が名付けた名前まで忘れてしまうなんてなんて酷い男なんだ俺は…。
だけどその2人は簡単に判別できる、気を失って倒れているの委員長、大量の血が流れてもう2度と動かない肉の塊になってしまったのが○○○だ。
そんなことでしか分からない俺を許してとは言わない、だけれどもまだ…それをい言うのはまだ少し先になる。まずは目の前にいる何度殴っても屍のように甦る親友だったやつをどうにかしなきゃいけないようだ。
無我夢中で殴り続けてた奴の顔面の傷はある程度回復しているようだ、へんな方向に向いた鼻も、腫れ上がったまぶたもすっかり元通りに回復してしまった。
同じ特異体質でもやつは主催者特権で回復持ちでゾンビのように甦る。
それに対して
俺はその主催者にはめられ
人生をめちゃくちゃにされて
記憶をだんだん忘れていき
大切な人まで失って
そのうえ知らない間に世界を滅ぼす手伝いまでさせられた。
なんてクソゲーだよほんと
でその主催者は一時期は喋れないくらいの傷を負った口も回復してまたその口で喋りだす。
「あ~あ、痛かったなー!親友にそんなことするなんてー。」
「お前はもう親友じゃない、ただのクズだ。」
「酷いな、クズなんて言われると流石の俺も傷つくぞ。」
「お前がそんなことで傷つくなんて嘘もたいがいにしろよな。」
「あれ?バレてた?流石親友だな、さすが俺のことを全て知ってる親友よ。」
親友だったこったころは毎日のように一緒にいたからこいつの性格や思考なんてだいたい分かる。
だけどそれはあいつも同じだ、だから俺はあいつに導かれるように行動して今まさにここにいるんだから。
それだからGはすぐに俺の思ったことを口にだすんだよな。
「だけどそれは俺も同じだよY、俺はお前のことを全て知ってる、性格も思考も。」
ほらきた、だから主催者特権なんてあるからクソゲーなんだよほんと。