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虚無世界  作者: 天神
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主人公

マンガやアニメ、そして特撮に出てくる主人公と対になるもの=つまり敵のには様々な目的を持つものがいるけれどずば抜けて多いのが世界征服だ。

あの手この手を使って世界を征服を日々頑張ってはそのつど主人公に邪魔されて失敗に終わる。そして終盤あたりでやっと成功する寸前まで進めることができる。

もしこの物語の主人公が俺で敵がGだとしたら今まさにこの状況だ。

まあそれはいいとして1つ疑問がある。もしその敵が世界征服を成功してそのあとはどうするのだろうか?

荒れてた大地、人も植物もなにも無くなった地球でそいつはなにをしたいんだろうか…。

そもそも世界征服が目的であってそれができればそれでいい…、そう考えてるかもしれない。

少なくとも今俺を見下してるGはそう考えている。



「さてとお前はこれからどうなるのかな?」

そんなことは知らない、知ってるのはGだけだ。

今の俺には目の前にある現実を受け入れるのが精一杯だった。

何もない世界にある建物の部屋の中で最低の目的を達成した男とそれを阻もうと奮闘したが失敗した男、その代償は部屋を漂う血の香りと世界全て

ここまで来るのにいろんなことをしてきたがそれが全て無駄…なかったことになるなんて笑えない冗談だな。

「そんなこと知るかよ、今の俺にはどうすることも出来ないんだからな。」

その時の俺は諦め状態だった。だって今Gになにをしても世界はもとに戻らない、消えた者も再び復活することもない。

「そうだよな…お前はもう終わりだ。」

そう言うとGは俺の胸ぐらを掴み俺を持ち上げた。

その瞬間一瞬とあるものが俺の視線に入ってくる。

それはとても綺麗で儚いものだけれども俺には綺麗で大切なものだ。




ああ…そうだったな…。




「なんだよその顔は?」

Gは俺の表情の変化を見逃さなかった。そりゃそうだ、僅か数秒の間に真逆の表情をしたんだからな。

「俺気づいたんだ。」

「気づいたってなにがだよ?」

Gのその質問に俺は笑顔でこう答えた。

「目的…だよ…。」

俺はそう言ったあとがら空きだったGの腹部に背一杯の力を込めて腹パンをした。

その鈍い音が静かな部屋に響き渡る。

正義の味方の主人公がこういう言葉を使うのは反則な気がするけどあえて使わせて頂こうじゃないか。





















さあ、反逆の始まりだ…。





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