表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で生きよう。  作者: 579
2.彼はこうして異世界で育つ。
5/159

4.彼は振り返る。(1)

 最初に目覚めてから1年が経った。

 あれからしばらくの間はお姉さんへの苦情を脳内ノートに綴っていたのだが、こうなってしまってはもはや仕方がない。


 身体の成長についてだが、今では自由に二足歩行で移動することができるし走ることもできる。


 やはり獣人というのは前世の人間と比べると大分成長が早いのかもしれない。

 俺がいわゆる天才児である可能性もあるのだが、その場合は脳内ノートに書かれた苦情を10ページ程削除する予定だ。


 さて、気になるスキルは非常にシンプルだったものの発動させるまでに時間がかかった。

 こちらも脳内ノートの苦情の一部として綴られている。


 防御のための力として最初に思い浮かべたのはバリアだった。

 けれど、バリアをイメージして色々な所に力を込めてみても何も起こらない。

 具体的にどのようなことを試しているかは男の子なら大体わかるだろう。


 次に思い浮かべたのが結界だ。

 バリアと似ているものの個人的なイメージとして、バリアは円形で空中から展開するが結界は四角形で地面から展開する。

 わくわくしていたのにこちらも何も起こらなかった。


 その後様々な格好良い技を試したのだが一向にスキルが発動しない。

 だが、いい加減なお姉さんがスキルを付け忘れたのではないかと絶望を感じ始めた頃、それはついに成功する。


 まさか単純に身体が硬くなるなんて身も蓋もないことはないだろうとイメージしてみたら・・・身体が硬くなったのだ。


 脳内苦情ノートの提出先はこの世界の神様でいいのだろうか。 


神様「受け付けていません。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ