Ex3.いつかの地球。
とある一室で女性が部屋の片付けを行っていた。
「ここにいたのか。」
部屋のドアが開き中に男性が入ってくる。
「あなた。」
「全く、あいつは何をやっているんだか。」
「えぇ、本当に。」
しばらく沈黙が流れた後、男性は女性に尋ねる。
「部屋の片付けをしていたのか。」
「いつまでも、引きずっているわけにはいかないもの。私達はまだ生きているんですものね。」
「そうだな。」
男性は返事をしながら部屋を見渡した。
すると、机の上に置いてある一冊の本が目に入った。
「何だ?これは。」
男性はそう言いながら、本を手に取りページをめくる。
中には、目が痛くなるような髪をした者や、頭の上に動物の耳が乗っている者、派手な服装をした者など、あまり日常では見かけない者達の写真があった。
「確か、コスプレというそうよ。今の若い子達は、よくわからないわねぇ。」
「全くだな。だがあいつのことだ。案外今頃、向こうでこんな格好をして騒いでいるのかもしれん。」
「ふふっ。あの子ならあり得るわね。」
一室に、静かな笑い声が流れた。
「よし。俺も手伝うとするか。」
「えぇ。なら、パソコンをお願いしていいかしら。私そういうのに詳しくないから、どうしていいのか分からなくて。」
「おう、まかせとけ。」
そっとしておいてあげてください。




