便意VS俺
俺は、弱冷車が嫌いだ――
「扉が閉まりまーす、ドアにご注意ください」
あと2駅か……長ぇ……。
「はぁはぁ……うっ」
そこまで持つか?いや持たせてみせる!
夕方、学校からの帰り道、いつもの電車で俺は……
急な便意に襲われていた――
「はぁはぁ……(くっそおおおおおおおなんでこんなに腹が痛いんだよ! 冷房のくそやろう!
俺はお腹冷えると下す体質なんだよおおおおおおおお! なんにしてもあと2駅
我慢すりゃなんとかなる、電車が到着すると同時に猛ダッシュ、そのままトイレに駆け込む。
完璧だ、完璧な計画だ。よし、俺ならやれる、やれるとも!)」
そんなことを心の中で思っているうちに、電車は下車駅まであと1駅というところに
差し掛かっていた。このまま順調に行けばなんとか間に合いそうだ。
「はぁはぁ……(もう少し)」
「はぁ……はぁ……(もうちょっとだ)」
ほとんど限界に近かった俺は目を閉じながら必死に
腹痛と便意の波を抑えていた。
ガタンッ!
電車が止まった!! よしダッシ――
「な……!?」
なぜだ! なぜ扉が開かない!? もう駅に着いたハズだろ!?
「ただいま動物が線路に飛び出したため、列車を急停車させていただきました。
つきましては安全確認のため、10分ほど列車を停止させていただきます」
「……」
俺は、弱冷車が嫌いだ――
僕自身こういう体験が何度もありますw まぁさすがにもらさないんですけども(´Д`)