第二章。旅。
だんだんカオスってきましたね
「旅ってこんだけでいいのか?」
スカイは訊く。持たされたものはコンスープとコンスープとコンスープとコンスープとコンスープとコンスープと・・・・・・お金。
「うん。私達は旅というか野生だから・・・」
「野生に成れるなんて良かったねー」
クラウディは何故かテンションが下がっていた。やはり晴天には当然会えず、
三人は行く。森の中を更に進む
『サッサ。パキパキ。』
下に落ちている枝やら草を踏みしめて歩く。
「て、言うかなんであの時、大人だったの?」
クラウディは訊いた。スカイは ん?と返事をすると、
「君等を運ぶときこの姿じゃ無理だったし」
「助けなきゃ良かったじゃない」
レイニーは極論を言う。極論でも無いですけどね。
「いや(笑)別にいいじゃん」
「僕、ベロ火傷してまだ痛い」
クラウディはべっと舌を出すと、人差し指で舌を指さす。それから先は
クラウディは何も喋らなかった。スカイとレイニーは少しだけ喋る。雨の中
傘もささずに、三人は歩く。
だいぶ歩いで行くと・・・・。
「街だね。」
「村だね。」
「・・・本当だ」
目が悪いスカイは街発言で、目がいいレイニーは村発言。
「・・・・」
「クラウディ喋らなくなったな」
「あの時は物珍しかっただけで普段はこんなんよ」
村のゲートを通り過ぎると、
「やっぱり・・・・」
クラウディがぼやく。
「何か言った?クラウディ。なんか見たの?」
レイニーは問う。
「レイニー。。。ここは・・・・」
「何かあるの・・・?」
レイニーが真顔で訊き返す。
「あれ?いや。何でもない」
クラウディはおっかしーなぁという様子で後頭部を掻く。
村一面にはやはり村らしく畑がたくさんあった。けれども畑は雨の水で
埋もれていた。レイニーは澄まし顔で
「この村はパスしとくわ。クラウディ達は?」
「レイニーがそうするなら僕もそうする。そして、スカイを置いていこう」
「えええええええええ!?ひどっ」
スカイはそういうとクラウディに人差し指を指す。
「俺も行くに決まってんじゃん!」
レイニーはそう。と短く言うと、歩いていく。レイニーはクラウディと
手を繋いでいて、クラウディは少し後ろを歩く。スカイはスカイで、
その後ろを歩く。
「て、言うか。君等このままずっと旅していると体がもたないぞ?いつか
留まる所は探さないのか?」
スカイはそうやって訊いて、レイニーはあぁというと
「サニーを捜してから留まる所を探す。」
「サニー?」
「サニー。つまり晴れの持ち主だよ。サニーといれば、私の雨も綺麗に
蒸発してくれるはず。冬だと、私は大雪やらあられなど降らせてしまう。
だが、サニーがいれば・・・・」
レイニーがそういうと、そういえば。という顔をすると
「サンダーに会ったらヤバイってことだけはわかる。確実に。けれど、
潰すとかそういう感情はないの。」
「へぇ。サンダーはつまり雷だからうんわかる。サニーは太陽。なるほどね
これを言ったらダメだけど、クラウディとサニーがあったらクラウディの方が、、、」
スカイはそう言うとレイニーは何かに気づいたようで、
「サニーにあったらまず、あなたの力が必要ね。」
「俺はスカイ、だから空。え!?空操れるの?!すごっ」
「君はまだ未熟だから無理だよ。あと 今会っても仕方ない。最後に会えば
良かった。噂によれば 僕達全て揃うと、天気を操れる。だから僕らの中
にも 君を妬んで恨んで潰そうとする奴がいるんだ。どんまいの力だね」
「クラウディ、言い過ぎよ。」
「え。それ、本当の話?え、ショック。てか なんでクラウディそんなに
俺に冷たい態度執るんだよ。お前も俺を狙っているのか?」
スカイはクラウディの背をじっとみると、クラウディが振り向いでスカイを
睨む。
「君を狙ってもしょうがない。君を殺したら レイニーと僕が困るだけ。
でも、僕は君が 嫌いなんだよ。」
しばしの沈黙。鳴るのは踏みゆく枝の音と、葉っぱと雨のぶつかり合う音。
まさに クラウディとスカイのピリピリした空気と同じ感じだ。
『ゴロゴロ、、、ドッカーン』
どこかで雷が落ちた。
「げ、、、こっから早く逃げましょ!」
レイニーがそう言うと、早歩きした。
「なんで?」
と、スカイが訊いた途端。
「あー!レイニーじゃん!クラウディもっ!!」
ぱっと明るい声を発しながら出てきたのは黄色と黒のしましま模様のリストバンドを両手首につけて、短い黄色い髪のレイニー達と同じくらいの歳の
男の子でした。それを目にしたクラウディは構える。そして睨む。
「あー。三人で旅してんのー。よくクラウディが許したもんだ。少しは大人になったかー」
と、笑いながら男の子はレイニー達に近づく。
「来るな!しかも、許してもない!あと、成長を見届けるようなことは
言わないでくれ!!」
クラウディはそう放った。はぁ、、、噂をすればねぇとレイニーが呆れる。
「おいらはさー。レイニーがいないと、雷発動しないんだよー。お前ら
離れたこと無いからわからないと思うけど、レイニーだけだと雨は降らないんだぜ?知ってたー?クラウディだけだと曇るだけだし?
レイニープラスクラウディで、雨。レイニープラスクラウディプラス俺で
雨雷だぜ!!ウィンドが居たら嵐かなー。」
「レイニーごめん。」
クラウディはそういうとどこかへ走って行った。
「待って!」
レイニーが叫び闇雲に捜す。スカイも行こうとした。だが、誰かに腕を
掴まれた。スカイが振り向くと、
「おいらの名前はサンダー。お前、スカイだな?」
黄色い髪の男の子、、、、そしてスカイは非汗がじわっと滲んだ。
次話からR15が存在します故、まあ、そこまでじゃないと思います;
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