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Status   作者: huhu
3/5

第三話 イルート


謙遜は過ぎて、沈黙が辺りを支配した。

自分の無力さと微かな正義感がぐるぐる回った。


「大丈夫ですか?」


大丈夫では無いが、少女のより悲惨な状況を目の当たりにすると

そんな事は言えなかった。


「ああ、君のほうがよっぽど酷く見える」


少女は少し俯いて何かを呟いた」


「私は、私なんかは...」


「イルード??」


そう、彼女は「イルード」

人間であり人間ではないモノ


「はい....」


左腕にある青いサソリの刺青がその証だ


「でも、君は君だ名前は知らないけど君は君なんだ」


本音だった。この世界に生まれなければこの子はこの子だ。


「アミール。ジェニファー・アミール」


自分は自分だと言い張るように少女は言った。


「よろしく、アミール、俺はカルミ」


伸ばした手は少女によって握られた


「よろしく。カルミ」


始めて見る笑顔だった。

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