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採掘場で

  セラーナを加えたエリス達は貴金属の採掘場があるという北の鉱山へと来ていた。ギルトンを先頭にした3人は鉱山入り口から坑道へと入って行く。暫く進むと死体が転がっていた。


 「酷い、、、」


 「ふうむ、これは何かに噛みつかれて息絶えているのう、、、」


 「生き残りの報告をきいたけど襲ってきたのはジャイアントアントだそうだよ」


 「ふむ、厄介だのう、ジャイアントアントは数が多い上にクィーンを倒さねば無限に増えて行く」


 「ジャイアントアントは数だけじゃくその甲殻は恐ろしく硬いよ、アンタの斧が効くのかい?ドワーフの王様」


 「ジャイアントアントとは以前戦ったことがあるからのう、確かに硬いがワシの業物のこの戦斧で頭を叩き潰した事はある、それからワシの事はギルトンでいいぞ、セラーナ殿」


 「わかったよ、ギルトン」


 「うむ、慎重に進むぞい」


 三人が少し奥まで歩くとギルトンが立ち止まって斧を構えた。


 「音がするのう、、、すぐそこにジャイアントアントがいる様じゃな、ワシが引き付ける、セラーナ殿、ワシだけで倒せない時は魔法の援護を頼むぞい!エリス嬢は下がっておれ」


 「わかったよ」


 「はい、ギルトンおじさん」


 ギルトンが少し先にすすみ辺りを見回すとキリキリと音を立てて死体に噛みつく二匹のジャイアントアントがいた、ギルトンは気づかれないように気配を消して忍び足でジャイアントアントの一匹に近づき頭部に思い切り斧を振るい息の根をとめるともう一匹と向き合った。キリキリと歯を鳴らすジャイアントアントがギルトンに近づき胴体に噛みつこうとするとギルトンはそれを戦斧で受け止めた、力の押し合いになるとじりじりとジャイアントアントの力にギルトンは押されていく、壁際に追い詰めたギルトンは片手で腰の短剣をジャイアントアントの目に投げつけた、短剣はジャイアントアントの目を貫き僅かに怯んだその隙にギルトンは戦斧を両手で持って強引にジャイアントアントの歯から戦斧を引きはがして頭部に思い切り振るった。

 二匹目のジャイアントアントを倒したギルトンは坑道の先の様子を眺めた。行動は二つに分かれていて左側からガサガサと音がした。その様子を見たギルトンは言った。


 「セレーナ殿!左側から大量にくるぞい!」


 「ああ!任せておきな!ファイアウォール!!」


 セラーナは杖を振りかざして左側の通路に振るうと火の壁が通路を塞いだ、ジャイアントアント達は炎に包まれていく炎の壁が消えるとまた大量のジャイアントアント達が仲間の死体を乗り越えてやってくる。


 「しつこいね!もう一度くらわせてやるよ!」


 「待て!セラーナ殿!後ろからも来ておる、右側に逃げるぞい!エリス嬢も急ぐのだ!」


 「どっから来たんだい!?エリス!急ぐよ!」


 「はい!」


 三人は右の通路を走って逃げていくと先に広場があった。


 「むう!?」


 「ギルトンおじさん、、これって」


 「巣だね、、、」


 そう話す三人に後ろから大量のジャイアントアントが迫って来て、広場にいたジャイアントアント達も三人に気づいて迫って来る。

 

 「セラーナ殿は後ろにファイアウォールを使ってくれ!ワシは前を引き付けて置く」


 「わかったよ!任せておきな!」


 セラーナが後ろからやって来るジャイアントアント達の前にファイアウォールの炎の壁を張ると、前方からやって来るジャイアントアント達をギルトンが一人で引き付けた。ギルトンはジャイアントアント達を数匹を戦斧で打ちのめすと巨大なクィーンがギルトンの胴体に噛みついた。


 「グゥゥゥ!!」


 クィーンに噛みつかれたギルトンは振り回されて投げつけられた。


 「ギルトンおじさん!!」


 「駄目じゃ!エリス嬢来るな!!」


 エリスはその言葉を無視してギルトンに急いで駆け寄ろうとするとクィーンと前方のジャイアントアント達がエリスとギルトンの周りを囲んだ。


「エリス!ギルトン!!」


 後方のジャイアントアント達を葬ったセラーナが二人の元へ行こうとすると生き残っていたジャイアントアントがセラーナに噛みついた。セラーナの身体の骨が砕かれて行き激痛が走った。


 「クっ!!、、、 、、、、」


 「セラーナさん!」


 「セラーナ殿!!」


 (ファリエル様!!)


 そうエリスはそう祈った、すると辺りが眩い光に包まれてその場にいたジャイアントアント達は怯みだした。噛みついていたジャイアントアントから解放されたセラーナは自身の傷が癒されているのに気がついて言った。


 「二人とも!!伏せな!!」


 エリスがギルトンを庇うようにして伏せるとセラーナはチェインライトニングの魔法を唱えた、辺りのジャイアントアント達を激しい電撃が襲いクィーン以外のジャイアントアント達は息絶えた。ギルトンは立ち上がると戦斧を手に怯んでいるクィーンの両前足を叩き折り倒れた所に頭部目掛けて戦斧を振るってクィーンに止めをさした。


 「、、、、またエリス嬢の加護に助けられたのう」


 「いいえ、ギルトンおじさん、無事で良かった」


 エリスとギルトンの元まで近づいてきたセラーナがエリスに言った。


 「あれがファリエルの加護なのかい?アンタのお陰でアタシも助かったよ」


 「いいえ、無事で良かったです、セラーナさん」


 「どうやら依頼も片付いたようだね」


 「うむ、一先ずガーライン伯の元へいくとしよう」


 「その前にある村に寄ってくれないかい?」

 

 「どういう事かのう?」


 「理由は着いたら話すよ、礼も言いたいしね、いいかい?」


 「ワシはかまわんぞい、エリス嬢はどうかのう?」


 「私も大丈夫です!」


 「それではいこうかのう」


 その後ジャイアントアント達を全て倒したのを確認すると三人はセラーナの言う村へと向かった。


 

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