↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/115

準備室に閉じ込められて灯り魔術が初めて使えましだか、狼に襲いかかられそうになりました

次の日、私はノックの音で起きた。

私の目には自分の部屋の白い天井が見えた。

自分の寮の部屋にいる。


「えっ?」

私はルードと一緒に魔術の練習をしていたはずだ。


なのになぜ自分の部屋にいるの?


私には理由が判らなかった。


「大丈夫か?」

扉からコンス達が顔を出してくれた。


「私、何故、自分の部屋にいるの?」

私は理由がわからなくて思わずコンス達に聞いていた。


「昨日の夜にルードが寝込んだクラウを運んで寮に来たんだ」

「えっ!?」

私はコンスの言葉に固まってしまった。


「昨日、ルードと一緒に灯り魔術の訓練必死にやったんだろう?」

そう言えば練習をやったけれどそんなに練習はしていなくて……

確か、いきなり真っ暗になって泣き出して、ルードが慌てて謝って私を慰めるために抱きしめてくれて、その腕の中が暖かくて、そのまま意識を無くしてしまったのだった。


やってしまった!


「ルードに呼び出されて何事かと1階のロビーの入口に来て見れば、ルードにお姫様抱っこされたクラウを見て思わず目が点になったぞ」

コンスが言ってくれたけれど、私、ルードにお姫様だっこされたの!


さすがの私もその言葉に絶句してしまった。


嘘! お姫様抱っこなんて……ありえない!

これは絶対にまずいやつだ。

私は真っ赤になった。


それも寮の入り口って絶対に皆に見られたに違いない。


「ルードがなにかしたのかと、思わずかっとしてルードに殴りかからなかった私を褒めてほしいぞ」

コンスならやりかねなかった。


「何言っているのよ。殴りかかりそうになったから、殴るならクラウをこちらに受け取ってからにしないとって注意したのは私でしょ」

「それでクラウを受け取ったら、ルードを殴れなかったではないか」

「魔術の訓練させすぎたルード様も悪いかもしれないけれど、クラウが疲れ切って気絶したんなら仕方がない面もあるんじゃない」

ルードにお姫様抱っこされて帰されたと聞いたショックで、二人の言い合いを私はよく聞いていなかった。


「ごめんね。みんな、迷惑かけて」

私はみんなに謝った。


「それは良いが、もう体は大丈夫になったのか」

「うん。寝たから全然平気よ」

私は頷いてみんなで食堂に行ったのだ。



「ねえ、あの子見て」

「えっ、どの子」

「あのコンスタンツェ様の隣りにいる銀髪の」

「ああ、あのカッセルとか言う辺境の属国から来たっていう」

「昨日、ルード様にお姫様抱っこされて寮に帰ってきたのよ」

「ええええ!」

「嘘!」

「信じられない!」

「それ本当?」

「私ちゃんと見たんだから、本当よ」


皆の驚いた視線と憎々しげな視線を感じながら私達は朝食を食べた。

あまり食べ物の味がしない。


「クラウ、そんなに気にしないで良いぞ」

「それは、噂されても公爵令嬢のコンスなら平然としていられるかもしれないけど、男爵令嬢の私とは全然違うわよ」

コンスは言ってくれるけれど、公爵令嬢のコンスならば大丈夫だと思うけれど、属国の男爵家の令嬢に過ぎない私では立場が違いすぎるのだ。


「噂されるのが嫌なら、止めるように私が一言、言おうか」

コンスが言ってくれたけれど、私は首を振った。

コンスが言ってくれたら、令嬢達の噂は面と向かっては言われなくなるけれど、影に籠もって色々い分けれるのだ。

変わらないだろう。


今回は私が気を失ってしまったのが原因だ。


甘んじて受けるしかあるまい。


私と噂されたルードにも謝らないと、私の面倒を見てくれているルードの婚姻関係とかに響いたら問題だ。

でも、朝食の席では会えなかった。



そして、一限目の授業は理科だった。

理科は地学の範囲だったが、物理の先生のランベール先生が教えていた。

そして、今日の日直の私が先生の指示で資料を取りに準備室に行ったのだ。


準備室の灯りをつけて私は先生に言われた鉱石の標本箱を探した。


中は乱雑に色々な物が置かれていて歩くのも大変だった。


でも、標本箱はすぐに見つかる所に置かれていた。


いろんな道具の見本を回避して、それを取ろうとした時だ。


いきなり灯りが消えて、バタンと扉までしまったのだ。


「えっ!」

真っ暗になってしまった。


私は慌てて扉に駆けよろうとしたが、間に物があって盛大に転けてしまった。


嘘、真っ暗な中に置き去りにされてしまった。


嘘!


私は恐怖を感じた。


やばい、このままではまたパニックになる。


「ライト!」

私は思わず灯り魔術を唱えてみたのだ。


でも、つかなかった。


「ライト!」

叫んでもつかなかった。


そうだ! ライトって英語のlightかもしれない!

唐突に私は思いついた。

確かLは上前歯の裏に舌先を軽くつけるんだった。


「ライト!」

私は叫んだのだ。


カチリと何かスイッチが入った気分になって光が灯ったのだった。


やった! 初めて出来た!


私は閉じ込められたことよりも魔術が使えて有頂天になった。


その時だ。


ウーー


獣のような唸り声が聞こえたのだ。


「えっ?」

私は唖然とした。


慌てて後ろを振り向くとそこには牙を剥いた狼が私に向かって唸っていたのだ。



ここまで読んで頂いてありがとうございます。

続きは今夜です。

続きが気になる方はブックマーク、広告の下の評価☆☆☆☆☆を★★★★★して頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

次のお話はこちら

『婚約破棄されたので下剋上することにしました』https://ncode.syosetu.com/n0747ju/

私の今一番熱い人気の作品はこちら

『【電子書籍化】王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……』https://ncode.syosetu.com/n9991iq/


3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
2巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■【10/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/

表紙画像
1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】

https://www.cmoa.jp/title/1101429725/

■【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

アルファポリスのレジーナブックスにて

【書籍化】

しました!
2023年6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


■アマゾンへのリンク

■楽天ブックスへのリンク

■hontoへのリンク


手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

なろうの掲載ページ『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

第一部は書籍化の規約上3分の1残して後は他者視点で繋いでいます
「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。


私の

3番人気の作品はこちら

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://ncode.syosetu.com/n8311hq/

私の

4番人気で100万文字の大作の作品はこちら

『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』https://ncode.syosetu.com/n8911gf/



このお話の前の話

『王太子に婚約破棄されて両親を殺した野蛮王に売られそうになった時、白馬の騎士様が助けてくれました』https://ncode.syosetu.com/n6878ix/

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。