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スマホ景

作者: 秋葉竹


 


バスに乗ることはあまりなくて

だから

バス停に待つこともあまりないのだが

仕事の帰り道

バス停を通り過ぎるとき

3人中2人がスマホの画面をみていて

あとの1人は腕を組んだその手に

スマホをしっかり握り締めているのをみた

凄く愛おしいものを握るのではなく

まるで水中で泡を包むように握り締めていた


信号待ちをしている

制服姿のお嬢さんも自転車に跨りながら

スマホの画面をスクロールしている

あるいはなにか入力しているのかもしれない


私はと云えばそれらのスマホの風景を

みるともなくみやりながら

(こういう世界になったのだなぁ)と

しみじみとなにに納得してるのか

わからないながらも深く納得しながら

青信号に変わるのを待っている

その信号待ちの私にしてからが

スマホを取り出してみる始末

私に至ってはみるだけではなく

その性、不器用なくせに

意外と手早くこんな文章を

メモに入力しているという



あゝ、世界が平和でありますように

すこしだけ愚かしくもあるけど

こんな自由な幸せが

いつまでもいつまでも

つづきますようにと

青空に目くばせしながら祈りの言葉を

ここに記す


これだけがほんとうだから

だから、なんどだって祈るよ

世界が平和でありますように、って


往来でこんなこと書いてる

ちょっと怪しく痛いひとはこの私です


そして

怪しくても痛くても

ほんとうにありがとうと感謝して

ほんとうに世界が幸せでありますように

って

祈ってる


祈ってる間に

信号は何度か変わってゆく

あ、何度目か、信号が青に変わった

青信号は、進んでも良い、だね、


じゃあね、

進むね。








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