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日常の一コマ

お礼を言われても

作者: YUKI

今日は何だかおはぎが食べたくなった。近くのスーパーで小さなおはぎの詰め合わせがあったけど、自分が食べたいおはぎと違うと思ってしまった。

ネットでおはぎを検索したら、京都に僕の食べたい物を見つけた。

でも、京都におはぎを求めて行くのも、体が保たない。

近くのスーパーでさえ胸が苦しくなるのに。

でも、食べたくて、探したら百貨店にあった。

タクシーなら、座っているだけで着くし、頑張ってみる事にした。

ただの食いしん坊の頑張りなんだけど。

綺麗な小さなおはぎ。

お釣りが530円です。と渡されたお金は800円。何故?

「あの〜10円玉が100円玉になってます。」

店員さんが「えっ!」って不思議そうに僕を見て、お釣りを入れたトレーを見た。

変な沈黙が続き、やっと店員さんは気付いた。

「申し訳ありません。ありがとうございます。」

急いで100円玉を10円玉に変えてトレーに。

「ありがとうございます。ほんとにありがとうございます。」

そんなにお礼を言われても、周りの注目を浴びて僕は凄く恥ずかしいです。声を抑えてくださいと言いたかった。

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