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第七十話 復活のラストスパート!!(復路・最後の箱根駅伝編18)

(さあ、

ここを左に曲がれば

最後の直線だ!


この距離差なら

必ず逃げ切れる!


目標の7位達成だ!!)


城西拓翼大学の

十区担当アンカーの圭佑と

8位グループの差は、

3メートルほどまで

開いていた。


後方の4校も、

必死にスパートを

しかけるが、


最初に抜け出した

圭佑との距離を

縮めることができない。


最後の曲がり角まで残り

5メートルを切ったとき、

再び圭佑の頭に

あの激痛が走った!



第七十話 復活のラストスパート!



(痛ェ!こんな時に…!)


あまりの急激な痛さに

意識が一瞬遠のく!


その隙を他校は

見逃さなかった。


(最後のカーブ!

内側インコースはもらった!)


青葉大が内側の道を確保すると、

続いて、山梨国際大、

埼玉帝京大、関東体育大が続く。



失速し、集団の最後尾にまで

後退してしまった圭佑も

何とか前に出ようとするが、


この時、

最短コースのすべてが

防がれてしまっていた。


『お前は

元々優しい性格だから

集団での競り合い、

特にインコースを

奪いに行くのは

苦手なのかもしれない。


それならさ…

いっそのこと、

そんなものくれてやれば

いいんじゃないか?』


圭佑の頭の中に

櫛部川の言葉が

甦える。


『だからさ…、

アウトコースから

スピードに乗れば、

一気に巻き返せるだろ。』


(今の俺に

あの頃のラストスパートを

仕掛けることができるのか?


だけど…)


主治医の小松崎には、

激しいラストスパートを

禁止されていた。


時と状況によっては

障害や命の危険を伴う

可能性があると

診断されたからだ。


しかし、

圭佑の覚悟は

その恐怖をも上回る。


(みんなが大手町ゴール

待ってるんだよ!


俺にとっては

最初で最後の箱根駅伝…。


だからこそ、

人生を賭けて

勝負しなきゃいけない!


今がその時なんだ!)


アウトコースに

進路をとると一気に

ロングスパートを仕掛け、

ごぼう抜きを狙った!


しかし、

他校のランナーも

決して負けてはいない!


5校による

抜きつ抜かれつの

攻防が繰り広げられ、

残り100メートルで

一直線に並ぶ!


そして、そのまま

全員がほぼ同時に

ゴールしたかに見えた。


果たして、

結果は…!?

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