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第二十六話 リベンジと更なる試練!(全日本大学駅伝編⑨)

(涼介はやっぱりスゲェな!

さすがは俺たちのキャプテンだ!


だが、感心してる場合じゃない。

2年前の予選会の…、

俺たち双子の悔しさは

今度こそ、この全日本で返すんだ!

だから待ってろよ、修太シュウ

絶対にリベンジしてやろうな!!)


城西拓翼大学・東原蓮太(双子の兄)は、

この全日本大学駅伝に

並々ならぬ決意を持って挑んでいた。


前方の國學舎大学とは、

5区スタート時点で30秒差あったが、


攻めの走りで、10秒差まで

縮めることに成功!


流石に追い抜くことは出来なかったが、

気合いの入った走りを見せ、

6区の修太(双子の弟)にタスキを繋ぐ!


笑顔でタスキを受けた修太もまた、

快調にペースを刻み、

中間地点にて國學舎大学に肉薄し、

これを追い抜いた!


一時的に、単独5位に順位をあげたが、

最後は後方から猛追してきた山梨国際大学と

スパート合戦を繰り広げ同時にタスキリレー!


修太もリベンジを果たす走りを見せ、

7区の蒼太に初シード獲得の希望を託した!



第二十六話 リベンジと更なる試練!



(どうやら、山梨国際大学ヤマガクとは…。

エドワード・シュナイダーとの決着は

ここでつけなきゃいけないようだな!


となると…。


勝負どころは、ラストの1.5km!


中途半端にスパートをしても、

絶対に通用しない相手だ。


序盤から無理に攻めないで

終盤に真向勝負で行こう!


さあ!今日、ここで

出雲駅伝あのときのリベンジをさせてもらうぞ!)


山梨国際大学のエドワードと並走しながら、

蒼太はそう覚悟を決めていた!



一方、

山梨国際大学ヤマガクのエドワードは、

冷静にチームの立ち位置について分析していた。


(上位4校との時間差を考えると、

ここから巻き返すのはさすがに骨が折れるな。


しかし、


このまま行けばシード権はすでに確定だ。

序盤からリスクを承知で

無理に勝負を仕掛ける必要はひとつもない!


そう、大学駅伝は子供の駆けっことは

全くわけが違う!


俺はキャプテンとして、


100人の仲間の気持ちとチームの誇りを

一身に背負う立場なんだ!


ここは絶対にしくじることは許されない!


だから、ソウタ・サイジョー!

今日の俺は最初から真っ向勝負ではなく、

大人の対応レースをさせてもらうぜ!


城西拓翼大学おまえらとは、

箱根駅伝でケリをつければいいんだ!


今、第一に考えることは

後方から追い上げてくるチームとの差を

広げることだけなんだから、


オーソドックスに終盤の1.5kmで

スパートを仕掛けよう!)


二人の考え方は、

明らかに異なるものであったが


双方ともに、序盤は無理をせず、

後半に勝負をかける作戦をとった

という点では、見事に一致していた!


そして、作戦どおり、

残り1.5kmで

同時にスパートを仕掛ける!


蒼太はリベンジを果たすため、

そして、ヤマガクとの

決着をつけるために!


エドワードはチームのことを第一に考え、

後方との差を広げるために!


どちらの考え方も競技者として

決して間違いではない!


走力が同等であれば、

あとは、その気持ちが

どれだけホンモノなのかが重要なのだ!


抜きつ抜かれつの二人の激走に、

伊勢路の観客たちは大いに沸いた!


そして、残り100mで、

ついに、ヤマガクのエドワードが前に出る!


(この程度のスピードなら、

まだまだ巻き返せるぞ!)


蒼太も更にスパートをかけて

外側から巻き返そうとする!


しかし、その瞬間、

急に足がグラつくような

感覚が蒼太を襲った!


一瞬の隙が生じる!


これをエドワードは見逃さない!

さらに加速して、

一気に蒼太を振り切った!


蒼太も懸命に追うが、

あと少しだけ伸びが足りず、

山梨国際大学ヤマガクとは8秒差で

アンカーの八区・力石守(3年)に

6位でタスキを繋ぐ!


蒼太自身は、

悔しさの残る結果となったが、


7区終了時点で、

7位以下のチームと2分以上の差を

広げることができたことを考えれば、

蒼太は、駅伝という競技において、

最高の仕事をしたと言えよう。


だが、走行中に

足がグラつくようなあの感覚は、

明らかに貧血の時の症状とは違い、

今までの競技人生で

一度も味わったことがなかった。


ゴール後、

蒼太はすぐにサポートメンバーから

マッサージを受けたが、

この僅かながらも足に残った違和感に、

何かしら強い不安を感じずには

いられない。


全日本大学駅伝のシード権獲得は、

ほぼ確実となった城西拓翼大学であったが、


それと同時に、


最大目標である箱根駅伝を前に、

主力である涼介と蒼太、

二人の体調に異変が生じるという

危機的状況に瀕していた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] レン、シュウの双子ランナーがしっかり走り切れたシーン [気になる点] リョウスケとソウタの身体の違和感が今後どのように影響するのか [一言] 今後の展開を楽しみにしています
2023/12/09 19:35 マスターネルネル
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