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第十九話 決戦前夜!(全日本大学駅伝編②)

全日本大学駅伝、前日。


PM7:00、

城西拓翼大学、宿泊施設にて。


明日に備え

早めの夕食を済ませたメンバーが、

他校の区間配置を見て、

選手だけの作戦会議を行なっている。


「やっぱり、大半の強豪校は

エース級同士のアンカー勝負を

極力、避けましたって感じの

オーダーだな。」


翌日、五区を走る蓮太が

ストレッチをしながら、

隣にいる双子の弟・修太に話しかけた。


「ああ。全体的に見て、各区間に一人は

どこかの大学のエースがいる配置だよな。


蒼太と涼介はどう思う。」


「俺は誰がこようが関係ない!

他校のエース級がいなくても

全力で走り切るだけだからな。


ただ、蒼太としては燃える展開じゃないか?

あのエドワードも蒼太と同じ七区じゃないか。

リベンジするにはいい機会だな。」


「そうだ!

絶対にエドワードに勝って

シード権をとり、上位入賞を果たすんだ!」


ちなみに、全日本大学駅伝では、

上位8校に来年度のシード権が与えられる。


全日本予選会を免除となれば、

次年度の駅伝シーズンに

余裕を持って臨めるため、


駅伝の強豪校を目指している

城西拓翼大学にとっては、

是が非でもシード権を

取りに行きたいところだ。



第十九話 決戦前夜(全日本大学駅伝編②)



「蒼太も涼介も、ホントに

ジョーダイのカオになったよな…。」


弟の修太は、

感慨深い気持ちになるも、

心の中で静かに闘志を燃やす。


「でもな、

この全日本に懸ける想いは

誰にも負けねー!

特に、俺たち双子はな!」


その一方で、兄の蓮太は

前面的にアツい気持ちを

他のメンバーに訴える!


思い返せば、

全日本大学駅伝には

縁がなかった3年間だった。


三年前は山梨国際大学に

圧倒的な走りを見せつけられ

予選会敗退。


二年前には蓮太と修太の

予選会途中棄権。


そして前年の不幸な事故。


様々な悔しさを乗り越えて、

彼らは大学日本一決定戦という

大舞台に立つのである。


「そんなこと言ったら、

俺たちだってあの日の悔しさは

1日たりとも忘れたことないですよ!」


「走力はまだまだでも、

アツさなら絶対に負けないっすから!」


「前半で俺たちが流れ作りますんで、

先輩たちは安心してください!」


治希、悠慎、拓生も気持ちが昂る!


「…。」


力石だけは相変わらず無口だが

その真剣な顔つきから、

並々ならぬ覚悟を感じさせる。


(あの事故さえなければ、

圭佑先輩も出られたのに…。


そして、選手枠を譲ってくれた

宗像さんのためにも

最高の走りを見せるんだ。)


ただ、

他校の有力選手の配置と比較すると、

三年生には大きな試練になった

と言えよう。


ちなみに

他校の主なエース級は

次のとおり区間配置された。



一区 早瀬 刃(中央義塾大・エース)


二区 伊澤 剣(東京駒澤大・エース)


七区 エドワード(山梨国際大・主将)


八区 柴崎 和真(中央義塾大・エース格)

   葛城 龍治(東洋文化大・山の神)



また、今大会は有力校の多くが、

前半逃げ切りの作戦を採用したことで、

一区や二区にエースが配置された。


一方、三区と四区には、

準エース級のランナーが集中し、

当日直前まで

「エースなき激戦区」と呼ばれていたが、


ジョーダイのみが、

エースの涼介を当日変更で

この四区に配置できることは、

大きな強みと言えるだろう。


兎にも角にも、

四区・涼介を生かすためには、

一区から三区までの流れが重要だ。


本当はリベンジに燃える

双子のレン・シュウの走りに

期待するべきなのだが、


メンバーの心の中では、

前半区間のサッカートリオが

どのような活躍をするか

注目せざるを得なかった。

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