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第一話 覚悟が生んだ実力差!

繰り上げスタート、途中棄権、思わぬ事故…。


数多の苦難を乗り越えた城西拓翼大学は

前回の箱根駅伝本戦において、

遂に念願であったシード権を獲得した!


その上、予選会上がりにも関わらず、

総合4位という、見事なまでの下克上を達成したことで、

陸上関係者からは、その勢いに乗れば、

トップチームにも引けをとらないと賞賛される!


そして、最終学年ラストイヤーとなった

蒼太・涼介・蓮太・修太・圭佑の五人は、

新たな目標を胸に更なる飛躍を誓っていた。


大学最後ラストのシーズンへける想い…


大学最後ラストの箱根路をける想い…


大学最後ラストの仲間にけた想い…


ありったけの気持ちをこめて

ラストシーズンに挑む最上級生の蒼太たちに、

実業団上がりの宗像を除く三年生以下は

全く歯が立たなかった。



第一話 覚悟が生んだ実力差!



「ハァ、ハァ…。四年生はこんなに強いのか!?」


「高校ではイマイチだったから、

大学で一旗上げてやろうと思っていたけど。」


「明らかにレベルが違いすぎる!」


「これじゃあ、蒼太さんたちが卒業するまで、

箱根には出れそうもないよ。」


トラックの内側で一年生とニ年生が倒れ込んでいる。


一方、蒼太たち四年生と宗像(二年・31歳)は、

座ることもなく、水分補給を済ませると

すぐに練習を再開させていた!


何度も悔しさから立ち上がってきた経験が、

蒼太たちの練習に対する意識を変えたのだろう。


そうなると、同じ練習の積み重ねであっても、

その中身の濃さがまるで違ってくる。


たとえ、才能が同等でも、

意識一つで大きな実力差となって現れるのだ。



「一体、俺たちとは何が違うんだ!?

俺たちだって箱根駅伝を走ったはずなのに。」


なんとか練習に食らいついていた

三年生のレギュラーメンバーですら、

蒼太たちの背中を捉えきれない。


(やはり、去年と同じことをしても意味がない…。

もっと練習に取り組む姿勢から考えないと!


蒼太さんたち『悲劇の世代』を超えるのは、

俺たち『逆襲の世代』なんだ!)


すでに体力はボロボロになっていたが、

三年生の目はギラギラとアツく輝いていた。

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