表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「天恵」 ~零の鍵の世界~  作者: ゆうわ
第十章 零鍵世界。
313/425

第十一話 八咫烏 2



 荒野を少し進むと驚くような落差のある崖に遭遇した。枯れ木のように細い身体を屈めて、薄い嘴の付いた仮面で覆われた顔をその崖に突き出す。


 「あ。あぁ。なるほどねぇ。」


 ラスの嘴の先には、乾いて干上がった荒れ地の中に何キロメートルも堀下がった盆地が存在していた。直径百キロメートル程だろうか。その盆地は周囲の強風が吹き流れる荒れ地とは違い豊な緑が生い茂り、緩やかな大河がうねり伸びていた。その盆地の中央には巨大な温泉の湖があり、それがもたらす熱量がこの盆地を豊にしているのだ。ラスが今居る荒れ地は、とても標高が高く、寒かった。その眼下に暖かな楽園が拡がる。豊かな湖の畔には巨大な城壁を持つ城が聳えていた。その最上階はラスの現在地より高い。


 「覇国の帝都か。」


 丁度良いねぇ、とラスは呟いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ