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第四話 絶望の始まり 4。
セイテンが見つけた時には、胆月は既に絶命していた。下半身を丸々、失っている状態だった。セイテンもまた傷だらけで、舞闘限界を過ぎていた。敵を倒すための爪も折れて、仲間を呼ぶための念珠も失っていた。セイテンは表情を変えなかった。ただ、決意しただけだった。強く堅く。彼は随分と軽くなってしまった胆月を担ぎ、戦場を迂回する形で霧城に引き返した。途中、激しい烏頭鬼の追撃に遭ったセイテンはそれでも胆月と供に霧城に帰還した。その時にはセイテンは瀕死で胆月は殆ど頭部だけになっていた。
――それが、絶望の始まりだった。




