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第三十六話 炎の攻防5。
……駄目。
ミグラモルフのフエナは傷だらけの翼の自由が効かなくなり、地上に落下する。最後に盛大に炎を吐き出し周囲の飛行型の烏頭鬼を焼き払った。フエナはその延焼力で今回の作戦の要とされていた。だが、到達する事さえ出来なかった。上空は烏頭鬼の羽で黒く塗りつぶされていた。息も出来ないほどの大群だった。フエナは負けた。落ちていく。意識を失う直前に見た景色は、大地は正に地獄だった。
しかたない。後はみんな、お願い。
上空からフエナがぼろきれの様に落ちてくる。それに群がる烏頭鬼を制してパーロッサ彼女をさらう。
「諦めるな。希望は“闇穴”に到達した。」




