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「天恵」 ~零の鍵の世界~  作者: ゆうわ
第四章 戦。
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第八話 首切り 1




 「首は見つけられたのか?」


 身長三メートルを超えるその陰は言った。ここは霧街のどこか。誰も知らない、でも何処にでもある暗がりだ。別の陰が答える。


 「いや。ロイが大暴れして以降、行動は慎重だ。見つからない。多分、誰にも見つからないよ。」


 「そうか。皆に見つかったら最後だ。その前に手を打ちたいのじゃ。」


 「わかってる。」


 「では、状況が変わらなければ、次の新月に。」


 大きな陰がそう言うと、小さな陰はかさりと音を立てて屋根上に跳び上がった。そのまま、その陰は逡巡する。ゆっくりと振り返って、大きな陰に告げる。


 「……もうじき死ぬぞ。コムーネの地下で見た。好きにすれば良い。」


 大きな陰は眉をひそめ、そして、小さな陰は飛び去った。夜に浮かぶ屋根波を渡って消えた。


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