4/32
最古の神話
さてさて、急に『最も新しい神話』を語っても、面白みに欠けるだろう。
(...と言うのは口実で、僕がこっちの神話を話したいだけなのは黙っておく)
なので先に、こっちの神話を語るとしよう。
この神話に名前は存在しない。
見出しを付けるとするなら...これが一番適しているだろう。
───『最も古い神話』と。
『最も古い神話』。
それは、最も新しい神話と同じく、誰にも語られない物語。
この神話の次に語る予定の『最も新しい神話』の少年を"二人目”とするなら、今から語る予定の『最も古い神話』の少年は"一人目”と言えるだろう。
つまり、それを強く求め、挑戦した少年は、歴史の中で、最初に求めた少年と現在を生きる、ある一人の少年、たったの二人だけだ。
それでは、『最も新しい神話』は少し後回しにして、『最も古い神話』を先に語るとしよう。
───『時は遡り、一千年程前。昔、昔...』と。
またしても、文章99%となってしまいました。
すみません。
《ブックマーク・感想・評価》頂けると幸いです!