人間に語られない神話
今回の話は99%文章となってます。
最も新しい神話を語る前に、少し話しておくとしよう。
最も新しい神話。
それは、誰も知らない──知るはずの無い、まだ、誰にも語られるはずのない無い神話。
さて、ここで一つ、解消されてない疑問が浮かぶだろう。
───何故、語られるはずのない神話があるのか、それは神話と呼べるのか。
故に、こう思う筈だ。
「神話ほどの話があるなら、語られない筈がない」と。
しかし、その考えは違う。実際の答えはもっと簡単だ。
新しすぎるのだ。
故に、最も新しい神話。
そしてそれは、
───神話になるはずの少年の話。
神話のほとんどは、主役となる人物が亡くなった後に作られ、語られる。
少なくとも、この世界ではそうなっている。
だが、その少年は、まだ生きている。
絶賛人生を全うしている最中だ。
そして、大陸ほとんどの人間は、まだ少年の存在すら知らない。
故に、少年の神話は存在しない。
故に、最も新しい神話。
───それは、遠い未来に存在するだろう少年の、現在の話も含まれる。
何故なら、まだ人間が手を加えていないからだ。
ならば、僕は改変することなく、そのままを語るとしよう。
それ故に、僕は「最も新しい神話」と語る前に、この補足を付け足そう。
───『神話であって、誰も知らない───いや、知るはずのない、神話として語られない話』、と。
またしても文章のみでの投稿となってしまいました。
会話文の登場ですが、いつかは必ず登場します。
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