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とっておきキャンバス②

優愛と別れ、鹿児島県に入る翔馬とリサ、用事もないのでとりあえず観光する事に――

優愛に写真を送ったあと、俺達は予定通り鹿児島県を目指す。

【鹿児島県】は九州の南部に位置する、日本の都道府県である。九州島の南側に離島(薩南諸島)が点在する。九州島の方は県本土と表現され、2つの半島(薩摩半島、大隅半島)を有する。【Wikipedia調べ】


また、鹿児島県は、日本で一番宇宙に近い県と言われており、種子島のロケット等は有名だろう。他にも樹齢7200年の縄文杉や、お茶の木、ソテツ、エドヒガンザクラと『木』の大きさでも数多くの日本一を有している。ちなみに、日本で一番竹林の面積が多いのもこの、鹿児島県である【ココペディア調べ】


「なんか、ロマン感じるよな…」


赤信号で呟くが、後ろからの返事はない…。まあ、もういいけどね、いや、良くないけど…いいけどねっ!凹んでないしっ!当初の通りになっただけだしっ!!


そして、海岸沿いを走っていき鹿児島県に入る。さらば、宮崎!!それから、しばらく走ると桜島が見えてきた。途中バイクを止めてリサと並んで眺めてみる。


「思ってたのの、倍くらいデカいわね…」


「マジでな、思ってたよりデカかった…」


「じゃっどが~、かごんまの桜島は最高やっどが~?(そうだろう!鹿児島の桜島は最高だろう?)」


ん…?誰だ?と、声の方を見ると、押し車を押した小さなおじいさんが並んで桜島を見ていた。


「あ…えっと…」


言葉に迷っていると、おじいさんが話かはけてくる。


「わいどんは、日本一周をしなっとな?(おまえらは、日本一周をしてるのか?)」


そう言って、俺の手拭いを指差す。


「あ、そうなんですよ…関東から来てて…」


「はぁ~っ!わっぜかねぇ~いっ魂いれっせぇ、きばっちょったいねぇ!(はぁ~それは大変だな、魂いれてがんばってきたんだね)」


やべぇえええ!宮崎もそうだったが、全く何言ってるかわからねぇ!!てか、宮崎よりわからないっ!!なんだこの独特のイントネーション!!そんなことを考えながらうなずいていると、おじいさんが押し車からだんご?の入ったパックを取り出す。


「こいばもっていかんね、おいはまたこうてくうでよ、ずんばいあっでよかよ(これ持っていきな、俺はまた買って食べるから、いっぱいあるから、遠慮すんなよ)」


よぅし、わかった。いや、わからん。が、とりあえずいただこう。


「あ、ありがとうございます」


俺がお礼を言うと、おじいさんが「きばれよ」と言って、歩き出し、リサにも、「good-bye」とめちめちゃ発音よく言って去っていった。


「リサ、鹿児島すごいな…」


「そうね、まず言葉がクレイジーだわ。私も長いこと日本一にいるけど、自分の日本語が通じるか不安になったのは、本当に久しぶりだったわ…」


そして、もらったものを見るとパックに入った…餅?なんだろう?平べったい焼き餅のような物に、みたらし団子のタレがかかっている…


「…腹へったし食ってみるか」


そういって俺はその餅を取りだし口にいれる。


「うまっ!みたらし団子…っぽい餅!」


リサもパックに手を伸ばし、ひとつとると口に運んだ。


「あら、美味しいじゃない。みたらし団子…っぽい餅ね」


「いや、本当にみたらし団子っぽい餅だよな、でもやっぱなんかみたらし団子とは違う…みたいな。俺は普通のよりこっちが好きだな」


「翔馬、あなたは、いっつも大きい方が好きよね。」


「いや、なんだよ…何が言いたいんだよ!」


「身の危険を感じているだけよ…」


そう言って、リサは胸を抱え込むようなしぐさをする。


「何いってんだこいつ。いつもは、見ろとか言うくせに」


寄せられた胸に目がいったのは秘密だ。さぁ、それから今度は鹿児島の市街地へと向かう。その途中で知ったのだが、先程俺達が食べた謎餅の正体は『ぢゃんぼもち』と言うらしく、それなりに知られた鹿児島名物のひとつだったようだ。散歩のおじいさんありがとう!


市街地に入り、中央駅へと向かう。何故なら実話、先程給油をしたのだが、そのときに、リサが『しろくま』が食べたいと言い出したからである。何やら有名なかき氷で、その発祥地と言われる喫茶店が駅の近くにあるらしいのだ。


適当な駐輪場にバイクを止めて荷物をコインロッカーにいれる。それから駅を歩き始めた。


「フフフ…どんな味か楽しみね」


「そうだな、市販のヤツとそうかわんないんじゃね?とも思わなくもないが…」


なんと言うか、たまたまかもしれないが…鹿児島中央駅はサラリーマンより学生が多い気がする。近くに学校が多いのだろうか?

しばらく歩くと、ベンチに腰掛けた兄妹?のような人が視界に入る。が、リサも先々へと歩いていくので、一瞬気になったがそのまま過ぎていった。リサに追い付き話しかける。


「なぁ、今不思議な兄妹がいた」


「は?どう言うこと?」


「なんか、雰囲気が不思議だったんだよな」


「翔馬、アナタ何をいっているの?」


まあ、ですよね。そうなりますよね。自分でも何言ってるかよくわからなかったんで…。


「いや、やっぱいいわ」


「?」


リサは腑に落ちない感じだが、先を急ぐ。駅をでてさらに歩くと、天文館通というところにたどり着いた。はじめての土地だからだろうか?わりと歩いた気がする…


「ここから、喫茶店を探すのか…」


「そうよ、翔馬行きましょ!」


運転の疲れも、もろともしないリサに負けないよう、頭の中をきっと甘くておいしいであろう『しろくま』に染め上げ、モチベーションをあげながら、喫茶店を目指す。


――そうして、やっとこさ目当ての喫茶店へ到着し、入り口のドアの張り紙に目をやる。



『店主が風邪のため、しばらくおやすみさせていただきます』



クソガアアアアアアっ!!



【日本一周の旅にでたら、家出少女ひろった!!】








ここだけの話、女の子が初登場時、金髪ばっかなのってなんか意味あるんですか?実話あります。


もともとは一人のキャラクターが分解され三人になっています。だからみんな名前も二文字です。どうでもいいですね、すんません(´・ω・`)


Wikipediaとココペディア久しぶりな気がする…またみてね❗(´・ω・`)✨きゅぴーん


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