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イチョウの下で会いましょう⑧

とうとう関西圏に突入いたしました。


関西に入り、せっかくなので有名な寺院を観光することにした翔馬達。


そんな、観光でのひとこまーー。

キャンプ場を後にした俺達は、滋賀県へと突入していた。


【滋賀県】は日本国近畿地方に位置し、琵琶湖を擁する内陸県である。【Wikipedia調べ】


ちなみに、滋賀県はスマホの普及率が日本一であり、某ハンバーガーショップも、人口10万人辺りなら東京を押し退け、店舗数日本一である。【ココペディア調べ】


そんな県を走っていると、日本一大きな湖が姿を表した。せっかくなので、俺達はバイクを空き地に止めて、少し眺めてみることにする。


「でかいなぁ…」


「本当だねぇ」


「ふふふ、実話私は昔来たことがあるのよ」


「ただの湖じゃない、何か変わったものでもあるの?」


口々に日本一の湖の感想をのべる。


「こんなでかいと、知らないヤツは海と思うかもしれないな」


「どうだろう?でも本当に大きいね」


「確かに大きな湖ね」


「昔来たときも、水面(みなも)は、こんな風に静かに風に揺れていたわねぇ…」


滋賀県は琵琶湖だけではなく、博物館やお寺など観光地は他にもたくさんあるので、是非とも他のも見ていただきたいものだ。


それから、またバイクにまたがり先へ進む。そこから40分ほど走ると京都府へと入った。


【京都府】は日本国、近畿地方の都道府県であり794年の平安京遷都(へいあんきょうせんと)依頼、天皇の御所がある。令制国で言う山城国の全域、丹波国の東および丹後国の全域を府域とする。

【Wikipedia調べ】


また、言わずと知れた人気観光地でもある。それから、国指定伝統工芸品の数も日本一であり、人口10万人辺りに対しての大学の数も日本一である。【ココペディア調べ】



京都府に突入し、少し走っていると、ふとしたことに気づく。お店の看板に違和感があるのだ。有名コンビニ店の屋根が瓦ばりであったり、有名牛丼店の看板がオレンジではなく、白かったりする。


これはあれだろうか?やはり景観への配慮とかなのだろうか?なんにせよ、そう言ったところまでこだわる街、さすがである。


あと、走っていて思ったが、やたら外国人の人を見かける。いやまぁウチの連れにもいるんだけど…日本語ぺらぺらなのが一人。


そんな事を考えて走っていると、有名な寺院が見えてくる。そう、清水寺である。


【清水寺】は京都市東山区清水にある寺院で、山号は音羽山。本尊は千手観音、開基(創設者)は延鎮である。元は法相宗に属したが今は独立し、北方相宗大本山を名乗る、西国三十三所観音霊場

の第16番札所である。【Wikipediaより】



せっかくなのでよってみることにする。駐車場に止めて、歩き出す。さすがに観光客が多い。


そして土産屋なども風情を感じる作りをしており、外国人客やツアー客でごったがえしている。


俺達はそれを見ながら歩いて会話する。


「やっぱり人多いな」


「そうだね、でもすごいワクワクするよ!教科書でしか見たことない所だったし」


「日本のこう言った、この国独特の建物は本当に素敵ね、それだけで歴史を飛び越えているような気持ちになるわ」


そんな話をしているなか、人一倍盛り上がっておられる方が一人いる。そう、多鶴子さんである。どうやら始めてきたらしく、土産屋を覗いては、「あら、このキーホルダー素敵」とか「ほら!こっち、こっち!三人とも早く来なさい!八ツ橋!八ツ橋よ!木箱に入ってる!」とかもうそれはそれは、まるで子供のようだ。


当然、俺たちなんかよりも早く歩いて寺院を目指している。


「早くしないとおいてっちゃうから!ふふふ!」


「まじか多鶴子さん、すげぇな」


「多鶴子待ちなさい!アナタ迷子になるわよ!もう!」とリサが駆け出す。一瞬、日本語をバリバリ話すイギリス人を他の外国人が二度見していたりしたが、まあどうでもいいか。


そして、二人を追おうとして優愛が多鶴子さんとリサに声をかける


「二人とも待って!私もはやくいくからっ!」


そう言って、走り出そうとして一度止まり、俺の方を向いて腕をつかむと優愛は笑顔で


「翔馬、行こっ!」と言って駆け出した。


腕を引かれながら走る。「ああああ、走りたくないいい」と言う俺の事は気にもとめず、「いっそげ、いっそげ」と2~30メートルほど先にいる二人を追いかける。


ようやく追い付くと、多鶴子さんが「運転もずっとして、疲れたでしょ?少し休みましょ」と言って茶屋を指差す。それを聞いたリサが


「そうね、喉も乾いたしそうしましょ!」 と言った。


まあ、俺に異論はないし優愛も良さげなのでその茶屋にはいることにする。


店員さんの関西なまりの挨拶を聞いて、ようやく関西圏に入ったのだと実感がわいた。


適当なテーブルに座り、一つのメニュー表をみんなで覗きこむ。


「あ、私は抹茶ラテにしようかな?せっかくだし」と優愛。


何がせっかくなのかわからないが、京都から抹茶を連想するのは分からなくもない…と思う。するとリサがメニューを覗いてすぐに


「私はこれね、他に選択肢なんてないわ!」と甘酒を選んだ。


そういやコイツ甘酒好きだったな。


そして多鶴子さんはメニュー表を見ながら、目を細くしたり見開いてみたりしている。そして鞄からメガネをとりだしてかける。

そして


「ほうじ茶」と一言いった。


メニューを決め終えた皆が俺を見る。なんにするかな…とりあえず何があるかざっと見てみる。そして


「ほうじ茶」


そう聞いたリサが店員に声をかける。


「すみません!」


すぐに店員がやって来て、注文をとる。


「お決まりでしょうか?」


そう聞かれ、たんたんとリサが答える


「抹茶ラテをひとつ、甘酒をひとつ、ほうじ茶をひとつ、甘酒をもうひとつ」


ん?あれ?え?


「甘酒はお二つですか?」


「そうです」


そうじゃないです!そうじゃありません!2つなのはほうじ茶です!お姉さん騙されないで!そいつそんななりしてるけど、日本語バリバリ話すから!って、ちげぇっ!騙されるのベクトルがちげぇ!とか言ってる場合じゃない!俺はすぐに訂正する


「あ、違っ!甘酒はひとつで、ほうじ茶が二つです!」


「ほうじ茶が二つですか?」


「そうです!」


「ご注文を繰り返します、抹茶ラテがおひとつ、甘酒がおひとつ、ほうじ茶がおふたつ…」


そこに、優愛が追加注文をする。


「あ、あとこのシフォンケーキを…皆食べる?」


とりあえず頷く。


「4つ!」


「かしこまりました。お飲み物四点とシフォンケーキを4つですね。しょうしょうおまちください」


そう言って店員が下がっていく。直後、俺はリサにちゃんと抗議する。


「おい、リサ!おまえ何いきなり人の注文かえてんだよ!」


「だって甘酒の方がおいしいじゃない!ほうじ茶なんておばあちゃんみたい!」


なんだと!ほうじ茶うまいだろうが!ホッとするだろうが!


「おまえ多鶴子さんディスってんのかよ!」


「ミスってる?私何かしたかしら?ごめんなさいね」


「あ、いや違うんだけど…」


「多鶴子はいいのよ!似合ってるし!」



そんな事を言い合っていると、優愛が「はいはい、喧嘩しないの」となだめる。


そして、それとほぼ同時に飲み物が先にテーブルに届いた。


「こちら抹茶ラテですね、あとこちらが甘酒、ほうじ茶です…あとこちらですね、アイスコーヒー」


全く違うの届いたあああ!?今の俺とリサの口論なんだったんだよ!…にしても、リサはなんであんなことしたんだ?


普段は普通に頼むのに…まぁ今後こんなことされても困るし、あとでちゃんと話しとくか、リサのためにも!…と、とりあえず今は



「あ、すいませんアイスコーヒーは頼んでないです。ほうじ茶です。」





【日本一周の旅にでたら、家出少女ひろった!】











みんな、人の注文を勝手に変えちゃダメだよ❗


次回も前半は観光回です❗でも後半話が動くよ❗


またみてね❗(´・ω・`)✨きゅぴーん

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