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救えなかったわたしへ

作者: ミズキシホ

配慮の足りなかったわたしへ


これが『後悔』というものなのだと思い知ったわたしへ


自分に甘すぎるわたしへ


過去へ戻り、やり直したいと本気で思っているわたしへ


願っても『絶対』叶わないことがあることに「いま」気づいたわたしへ


求められた愛情を与えてやらなかったわたしへ


泣けなかったわたしへ


生きているわたしへ


暖かい励ましに値しないわたしへ


責められるべきわたしへ


覚悟の足りなかったわたしへ


孤独に耐えられないわたしへ


極端なわたしへ


涙が止まらないわたしへ


「…だったら」「…すれば」と悔いているわたしへ


律することで筋を通そうとしているわたしへ


自分を責めることで苦しみから逃れようとしているわたしへ




運命だよ? と言うあなたが


忘れないでいてあげることだ、と言うあなたが


先に行って席をあっためて待っていてくれるのだ、と言うあなたが


私は弱い人間ですが、出来事を転機と受け止め頑張って笑って生きています、と言うあなたが


頑張って下さい、と言うあなたが


幸せだったのだ、と言うあなたが


泣け、と言うあなたが


悲しいねー、と言うあなたが


自分を責めるのは許さない、と言うあなたが


そんな程度の考えならやめてしまえ、と言うあなたが


思う存分泣いて上をみなさい、と言うあなたが


気にし過ぎず気にかけてください、と言うあなたが


素敵な明日がありますように、と言うあなたが






駄目なわたしを、

叱り、励まし、甘やかすあなたたちがいるから、



瞼が腫れる……



ありがとう




わたしを待っていて、わたしが救えなかったかけがいのないあなたへ


同じ轍は踏みません


赦してくれますか?


待っていてくれますか?


覚えていてくれますか?


そのときまで、またね……


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