第6話~~レミグランドの過去(前編)~~
レミグランドが、どういった国なのかの成り立ちが明かされます。
さあ、開幕ー♪
謎のメイドさんと別れて
王城を出ると・・・ローリーが、声をかけてきた。
「レイスぅ~♪何だったの?」
「親父へのお使いだよ」
「なぁーんだ。てっきり大冒険が、出来るかと思ったのに・・・。」
「何を残念がっているんだか・・。」
レイスは、城の壁面の紋章を見て
「しっかし、いつも思うんだけど、この紋章・・・嫌だなぁー」
紋章は、両脇に杖と槍が有り、その中央にはデーモンが描かれている。
「こればっかりは、仕方ないでしょ!」
「でも、本当に嫌ね。」
「昔、王がデーモンを従えていたから、仕方がないけど・・・。」
「え”っ!そうなの?」
ローリーが、怪訝な顔をする・・・。
(まさか、知らないの?)
「あんたねぇ~!そんなことも知らないで、この国にいるのは不思議な事よ?」
「じゃあ、この国は、悪なのか?」
「そうねぇ~。他国は、今でも悪の国と思っているでしょうね!」
「いくらレイスでも、レミグランドのフォー・リーフは、知っているよね?」
「当たり前なこと訊くなよ!」
「東葉のウェルと西葉のエイシャに」
「南葉のサージェントと北葉の~」
「ノズレイン!!」(異口同音 !^^!)
「そうそ!その彼らなんだけれど、他国からは、悪の四天王と呼ばれているわ!」
「まあ、仕方が無いことだけどねぇ~・・・。」
「え~~っ!なんでさぁー?」
「先の大戦初期に防衛したからに決まっているでしょ!!」
(もしかして、運動会に出ていないんじゃ・・・。)
「レイン?まさか、あなた「国催の運動会」出ていないの?」
「運動会なんて出て、何になるんだよ!」
「あんなの面白くも、何とも無いじゃないか!」
「まさか、子供用の運動会のイメージのままで、サボっているんじゃないわよね?」
「12歳からは、別のがあるんだよ?」
「ほへっ?」
「はぁーあぁ~」
(こりゃ重症かも?)
「わかった、説明してあげるから、お茶でも飲みながら話ましょう?」
「どうやら長くなりそうだから・・・。」
(おじ様は、説明してないのかしら・・・どう話したらいいのかな)