表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/7

仕事と孤独

ーママぁ、今日の授業参観も来れないの??ー



ーごめんね、ママ朝からお仕事なのよ。パパも今日は忙しいみたいだから、ごめんね。仕事場から見てるわねー



ー…はぁい……ー





ー…ごめんね、今日だけは空けておきたかったんだけど、シフト代われなかったの…ごめんね…パパにビデオ撮ってもらうわね……ー







ーうん、いいよ。仕事忙しいでしょ……がんばってね。ー









ママは看護師。忙しいことはわかっていた。



パパも働いていた。






わたしは家でいつも1人だった。










「うわー、明日ワクチン接種だって…注射嫌だなぁ…」

「えー!しかも来週採血だし…やだ…!」



あたしはエリカと新入生の健康診断の表を見ていた。


「エリカ、背高いよね。165くらい??」


「うん、そのくらいかな〜でもユウくらいの身長の方がかわいいから羨ましいなぁ」


「あたしあと3cmくらいほしかったなぁ〜」




155cm。うーん、もうちょい!って感じ。




身長といえば…




「東山くんってどのくらいなんだろうな〜」



ニヤニヤしながら言うと、エリカはすぐ赤くなる。




ふぅ。かわいい。





「し、知らないよ…でも175くらいはありそうだよね。」




エリカと東山くんが並べば相当な美男美女カップルだな…雑誌に載りそうな……




「…学内新聞に載せたい…」


「え?なんて言った??」




はっ、つい本音が。



「あ、いや、エリカ美人だからあたしが新聞部入ったら表紙モデルとかやってほしいな〜って思って。」



嘘はついていない。動揺もしてない。よし。




「えー!?そんなの恥ずかしいよ…っ」



そんなこんなでくだらない話を続けていると、休み時間はあっという間に終わり、先生が入ってきた。




授業内容の説明や履修登録についての面白くない話(睡魔との戦い)が終わり、ようやく次は各部活の紹介…




というところで。








「ユウちゃん…」








え…










どうして










「…………ママ……」





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ