第9舞 竜生が居ないせいで稜ワールドに巻き込まれるサクラ
日付を書き換えました……書きながら自分で設定忘れるとかなしだろ。
人間界、6月18日(月) 放課後。
稜は今日も図書室で勉強していた。
今回は本気のようで、毎日ふざけながらも真面目に勉強している。
「お、お、お?おおおおお!きっ……たーーーっ!」
一人でテンションのあがる稜の隣で拍手をするサクラ。
そして竜生の注意が飛ぶ。
それがいつもの光景。
でも今日は、竜生の姿はなく、虚しいサクラの拍手が聞こえるだけだった。
「あ、そっか。今日竜生いないんだ。なんか静かだと思ったら…」
どこが静かなのか分からない。
外では稜を馬鹿にするかのようにカラスが鳴いた。
「サクラチャン、竜生のそばにいなくていいの?いくらジェームズに言われたからって、竜生優先でしょ?」
サクラは、珍しくちゃんとしたことを言う稜に驚きながら、
「あ、1日くらい大丈夫ですよ。夏目様も教えてやってとおっしゃってましたし」
「おぉ、やっぱ竜生はなんだかんだ言っていい奴だな!」
と、稜はとても嬉しそうに言った。
それから「そうか…今日竜生居ないんだよな…」と呟きながら何かを考え込み…。
急に目を輝かせてサクラに問うた。
「サクラチャン!今日はこの問題自力で解けたら終わりでいい?」
「…?霧島さんがよろしいのでしたらワタシは……」
稜は「よっしゃ」とガッツポーズをしてから、問題を解き始める。
結局、稜がその問題を自力で解いたのは30分後のことだった。
「やっと終わった……」
もう力尽きたと言うようにトボトボ歩く稜。
稜を褒め称えるようにしてカラスが鳴いた。
サクラはそれが皮肉のように聞こえ、心の中で笑った。
すると、急に元気になった稜が
「さぁ、サクラチャン!遊びに行こうか!」
と言った。
サクラはきょとんとしていた。
そんなサクラもお構い無しに稜は遊びに行く場所を考えている。
「あ、あの、霧島さん……遊びに行くって…、え……?」
「遊びに行くんだよ!どうせ竜生のことだからあんまり遊んでくれないでしょ?」
「え、あ、いや…別に遊んでほしいわけではないので……」
「ほら!そんなこと言わずに!ゴーゴー!」
稜は困惑するサクラの手を無理矢理引っ張って連れていく。
そして到着したのは、ケーキが美味しいと評判の喫茶店だった。
席についてケーキを頼むと
「さぁ、サクラチャン。ガールズトークをしようか」
稜はにやにやしながらそう言った。
遅れました。すいません。
次の話も、その次も、その次の次も、書くことは決まっているのですが、いつ投稿できるかは分かりません。
出来るだけ早くできるように頑張ります。
というか思ったよりこの稜の勉強シリーズが長引くかもしれない。
2話で終わらせるつもりだった。書いてみたら長かった←
あと1話か2話で終わるかも。
そのあとは夏祭り。
そしてそのあとはお楽しみに。ということにしときます。
いや、どんな風にするかは決まってます、ご安心を。
さて、ガールズトークをしましょうか。