11 道標の消失
今回で、第一章最終話となります。
あれから一ヶ月が経過した。
再び訪れた死を目の当たりにした結果、壊滅した攻略組みの人員が補充されることは無く……寧ろ生き残り連中の中でも攻略を諦めた者もいた。
それでも戦う者は要る。ハリスさんやユカを含めた数名……今でも、街周辺ではあるが、レベル上げを行っている。
そしてその中に……やっぱり俺はいない。
俺は今日も始まりの街で、くだらない、お使いのようなクエストをこなす。
レベルは3になった。
上げたパラメーターは、カタナスキル2、筋力2。俊敏2。体力1。防御1という風に分配する。
攻略に参加しないのなら、もっと生活しやすくなる、釣りなどといった戦闘系以外のスキルを伸ばせばいい筈なのに……俺はそれをしていない。
心の底ではまだ攻略する気持ちが残っているのだろう。
だけど……一ヶ月も立ち止まっている俺は、もうきっと決心なんか付かない。
そしてそんな気持ちのプレイヤーばかりがいるSLOを……攻略なんかできるわけが無い。
つまりユカやハリスさん達以外の全ての人間……いや、もしかするとレベル上げを行っている連中も皆思っているかもしれない。
助かるには、外部の助けを待つしかないと。
そんな思いで……今日もSLOに囚われたプレイヤーは……俺は生きていく。
SLOがクリアされる事は……きっと無い。
前書きにも書きましたが、第一章最終話でした。
章の最終話ですので、非常に短かったです。二章からは通常の文字数に戻ります。
そして、一章が終わったので、ここらで一旦登場人物を纏めようと思ったので、次話は登場人物紹介になります。
ですので、本編の更新は明日、遅くても明後日となります。
とりあえず、一章まで読んで頂いた方、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。




