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短編童話シリーズ

天秤

作者: 敬愛

気を付けます。(何を?)

気の触れた男が百人の子供を人質にして学校に立てこもった

男は自衛隊を無くせ さもなくば人質を殺すと言った

そんな要求通る訳ない 

でも百人の命が危機にさらされている


総理は天秤にかける

ズドンと音を立てて日本国家自衛に傾く

子供の母親は泣くしかない


日本で最高のレベルの警官と自衛官が選りすぐられて

学校を取り囲む

その男は「俺はダイナマイトを持ってるぞ」と言った

一歩でも近づけば自爆すると


「どうしますか大臣?」

「分かり切っているだろう?要求は呑まず慎重に慎重を重ね突入だ」


男はいずれ衰弱するだろうとたかをくくっている

一日、二日、三日。男の両親に説得させたが返事は無い


大臣にケータイから電話が来た

男は「遅いから・・・一人殺した」


今度は自衛隊廃止と九十九人の命が天秤にかけられた

「国の威信をかけてこれ以上の犠牲を阻止せよ」

夜、突入が決行された その瞬間町中に響き渡る警報が鳴った


大臣にケータイから電話が来た

男は「約束を破ったな。終わりだ」


巨大な爆発音が鳴り響き体育館の窓ガラスが全部割れた


天秤は間違っていたのだろうか 国の威信?百一人いや一人は気の触れた奴だから

数には入らないが、そんなものの為に そんなものの為に 犠牲 総理は会見で猛省した

フリをした


「警官と自衛官に死者は?」

「ありません」

「とりあえず良かった」


こいつらも狂ってる 戦車や軍艦、戦闘機が大好きな奴ら

日本国民は今も内的狂気の外敵脅威への結局は浪費され失敗する

物に金を払わされている 子供達の命とどちらが大事なのか


わからない わからないけど 人の命より大切な物ってあるの?


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― 新着の感想 ―
[良い点] メッセージ性の高い、ストーリですね 私は最近、かけないし ダメだから・・・つくづく、人の書くのがとてもよく感じますね・・・ 素敵です
2012/04/07 09:30 退会済み
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