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赤ん坊から始まる最適化無双 〜気づいたら学園も世界も管理対象になっていました〜  作者: 蒼井テンマ


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19/19

第19話 教師会議に呼ばれた結果、問題の所在がはっきりしました

呼び出しは、予告なしだった。


「特別枠生徒ユウト。

放課後、会議室に来なさい」


(……来たな)


この手の呼び出しは、

前世でも、だいたい碌な話ではなかった。



会議室には、すでに人が揃っていた。


学園長。

魔法理論担当。

実技担当。

規律担当。


――全員、胃が痛そうな顔をしている。


(……分かる)


俺は、空いている席に座った。


「まず、確認したい」


学園長が、静かに切り出す。


「君は、学園を混乱させる意図があるか?」


(……いきなり核心だな)


「ありません」


即答する。


「目立たないように、しています」


教師陣が、同時に黙り込んだ。


(……信用されてないな)



魔法理論担当が、資料を広げる。


「君が存在するだけで、

周囲の魔力環境が変化する件だが――」


「これは、制御可能なのか?」


(……難しい質問だ)


俺は、少し考えて答えた。


「……完全には、無理です」


「だが、意図的な発動は抑えています」


実技担当が、眉をひそめる。


「つまり、無意識に影響を与える?」


「はい」


沈黙。


(……これは)


(“本人が一番困ってる”パターンだ)



規律担当が、咳払いをする。


「君は、序列に入らないと宣言したな」


「はい」


「それが、他の生徒の不満を――」


俺は、首を振った。


「不満は、元からあります」


教師たちが、固まる。


(……言い切った)


「序列は、

不満を“見えやすくする”だけです」


「拒否したから生まれた不満ではありません」


静寂。


学園長が、ゆっくり頷いた。


「……確かに」



「では、どうすればいい?」


学園長が、問いかける。


(……ここで逃げると、後が面倒だ)


俺は、正直に言った。


「管理しようとすると、壊れます」


教師陣が、顔を上げる。


「放置すると、危険です」


「だから――」


一拍、置く。


「“使わない”でください」


沈黙。


(……言ったな、俺)


「教育は、受けます」


「規律も、守ります」


「ただし――」


「基準には、しないでください」


教師たちが、互いを見る。



魔法理論担当が、低く呟いた。


「……基準にしなければ、問題は減る」


実技担当が、腕を組む。


「だが、戦力としては……」


学園長が、手を上げる。


「今は、話していない」


(……さすが)



学園長は、俺を見る。


「一つ、条件がある」


(来た)


「君は、単独行動を控えろ」


「必ず、誰かと行動すること」


(……監視か)


「理解できます」


俺は、頷いた。


「その方が、事故が減ります」


教師陣が、少しだけ驚いた。


(……同意されると思ってなかった顔だ)



「では、決定する」


学園長が、宣言する。


特別枠は維持


成績評価は別枠


無断実技禁止


原則、複数人行動


「以上だ」


会議は、終わった。



廊下に出ると、

リーナ、セラ、エリシアが待っていた。


「……どうだった?」


セラが、真っ先に聞く。


「……管理された」


正直に答える。


リーナが、頷く。


「想定内」


エリシアは、微笑む。


「正式に“問題児扱い”ですわね」


(否定できない)



俺は、三人を見る。


(……これで、確定したな)


学園は俺を、

個人では扱わない。


チームとして。

枠として。

例外として。


それは、守りでもあり、

同時に――

次の段階への合図でもあった。

本話もお読みいただき、ありがとうございました!


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