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5/魔女はまた1人

 グレンとルドウィンが家に来て早3週間、大怪我だったルドウィンもほとんど回復したが、何か落ち着かない様子だ。



「なぁ、アルマー、ずっと気にはなってたんやけど」


「何」


「ワイの傷、治りすぎちゃう?」


「問題ない」


「それはそうなんやけど……」



 現在、瀕死だったルドウィンの怪我は今や瘡蓋が薄く乗っているだけの状態。確かに短期間でこの治り方は異常だ。しかし、初めて治療らしい治療をしたクラリスは何の不思議もない事だと本当に思っていた。

 納得がいかない ルドウィンは煮え切らない思いでグレンを見つめた。それに気づいたグレンは言いにくそうに話し始めた。



「あ〜、そのだな、お前もよく知る治癒のローブがあるだろ?それをそのまんまアルマが包帯に作り替えたんだ。それも治癒のローブと同じ効果を包帯にのせたとかではなく、治癒のローブを使ってだ。」


「は〜、なるほど、どうりで…って、なにやっとん!?治癒のローブ言うたら、アホみたいなえっらい値段するやつやんな!?そんでもって少しでも傷つけようもんなら魔法式かなんかが崩れて一瞬でオジャンになるシロモン……それを使い捨てするよーな包帯に!?、ちょっグレンどないなっとん!?そんで何で止めなかったん!?」


「それは、しょうがないだろ、お前死にかけてたし」


「トゥンク♡……」


「お前なぁ、」



 それから2人はギャイギャイ騒いでる。しかし不思議と不快感はしない。本当にこの家に来た当初より随分元気になったものだ。これならもう大丈夫そうだ。


(今日も2人とも仲良くて羨ましい限りではあるけど、そろそろ潮時かな。あーあ〜…)

 

 二人に一瞬目を向けたあと、込み上げてきた感情にクラリスは気づかないフリをし、そして支度を始めた。



 ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤



 その日の夜中、クラリスは泣きながら家の前に魔法陣を描いていた。一応2人が起きて来ないよう防音結界は掛けていた。



「うぅっ、ひっ……うぐぅ〜……」

(また1人になる、寂しい、けど、あまり長くは留めてはいけない、強くなってもらわないと困る。けど忘れられたら…寂しい、どうして、何で私は死ねない?何で苦しまないといけないの?そんなに悪いことした…?)



 1人になるとどうしても無意味な考えが頭の中をぐるぐる駆け巡ってしまい止めようとしてもつい涙が溢れてしまう。


“ガタッ”


(ビクゥッ!!!!!!)


 突如、玄関のドアの方から音がした。

加えて音に吃驚したお陰か涙もスンッと何事も無かったかのように止まったが、心臓はバックバクだ。



「お、やっぱりアルマーやった、まぁ他におらんから当たり前なんやけどな」



 そう言って何故かカラカラ笑いながらルドウィンはやって来た。



「……な、に」



 クラリスは突然の事で少し言葉が詰まってしまった。しかし、何故ルドウィンは寝ずに外に出てきたのだろうか?



「ん〜、何だか目が冴えてなぁ」


「そう……」

(なんだ、良かった。泣いてるとこを見られた訳じゃなさそう)


 クラリスはホッと一息ついたのも束の間だった。



「そんで、何で泣いとったん?」


もっと魔法を使わせたい

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