【プロットタイプ】商業的には理に適う
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
ほら、コンビで売ってるもの、あるじゃないですか。
犬に対して猫とか、ヒーローに対してヒロインとか。
物語的に必要だから。もあります。
でも商業的にもその方が回るんですよ。
同じ会社で出す物と言うのは、癖が出やすい。つまりどういう事かと言うと特徴があるのだ。例えば形、例えば色、例えば対象。其れが対や族として並んでいると、ついつい並べたくなってしまう。
まぁそれでも、売れ行き、好みという物は対象によって異なるものである。
「待ってろよ!! 檸檬ちゃん!! 苺ちゃん連れて帰るからな!!」
とある日の雑貨屋。鏡花が求めて止まない苺の栞はまだ入荷されていない様だった。失意に塗れた同居人は、とぼとぼとその場を去ると腹癒せに純喫茶に行くとにした様だ。
それに同行しながら、席に着くと徐に口を開いた。
「ねぇねぇ、瑠衣たん。私凄いこと気が付いちゃってぇ!!」
そうか。でもお前がその気性で、『凄いこと』という時は大抵凄い事でも何でもない。子供が得意気な顔をするのと似ているのだから。
「私、対となる栞集めてるって言ったじゃん? 其れね、必ず一方はピンク色で、片方はエメラルド色なの。で、売り切れるのは必ずピンク色なの」
…………新商品を作る時には桃色を基調とした物を売れば良いのでは? の言いたいのだろか。
「やっぱ女子は可愛いピンク色が好き!!」
お前がご機嫌で何よりだよ。
そんな事を考えながら差し出された珈琲を啜っていると、相方は少々不満気な顔をした。どうやら俺の反応が気に入らなかった様だ。
まぁそんな事で機嫌を取るような俺じゃない。
「まぁ余談はさておき。コンビとして売られている物ってあるじゃん? えーっと……犬に対して猫とか、珈琲に対して紅茶とか。それ、小説とか漫画でも商法としてはかなり良い考えなのね。
だって片方手に入ったら、もう一人欲しくなるから。今の私のようにね。大して欲しくなくても手に入れたいんだ。並べたいんだ。
だから人気キャラを判断する時に、グッズの売り上げだけで判断するのは、ちょっと気を付けた方が良い。
その片割れが好きな人が、もう片方を求めているだけの可能性も大きいのだから」
――この子ね、この施設に来た時からずっと一緒にいるの。離れ離れにさせるの凄く可哀想で……。だから同じ家に貰われてってくれないかなって。
そんなテレビで流れていた保護猫の活動を思い出した。
あれは的確に人の心理を着いている。其れを商品に応用させれば必然的に経済は回る。
「……だから片方だけが売れ残るのがちょっと寂しい……」
「……堅実的なファンのお陰でお前は栞が買えてるんだろうが。もっと感謝しろよ」
ヲタ活動画を見るのも好きです。
『私には出来ないなぁ。だから出来る人見て満たされよー』という魂胆。
そこで見た結構面白い傾向。
多くの動画投稿者さんが推してるその子は、人気投票一位って訳じゃないんですよ。
三位か四位だったかな?
でもグッズの売上が人気投票一位より多い。
これね、動画見れば分かるんですけど。
『この子買ったら、片割れと合わせて上げたい!! 最推しはこの子なんだけど、合わせた方が幸せだと思うから!!』
著作権怖いので、私の登場人物で。
鏡花が好きな人は勿論グッズ買う。
でも鏡花推しの人は一人だと嫌だから、瑠衣のグッズを買う。これで二人揃った!!
つまり一人で二倍分経済回せる可能性があるんです。
これ、購買意欲を掻き立てるには物凄い有効打。
だって私もそれで栞買ってるもん。
これの良いところは、仮に片方が人気が落ち込んでも、それでグッズが売れるところ。
でも今回は、別に物語性がある訳じゃない。片方でもそれで満足。対としてならべる必要性が他と比べて薄い。
そうなると、物を言うのは購入者の趣味嗜好。
皆ピンクばかりが売れていく。
新シリーズ出しても必ずエメラルドグリーンが売れ残る。
だから女子は可愛いピンク色が好き!!
最後の瑠衣の言葉
『お前のように対で集める奴ばかりなら、手を伸ばす時には何方も売り切れている。
現実的に買う人が居るから、お前の文まで回って来た。
その事に感謝しろよ』
ということ。
私的にはクリームソーダとか、檸檬ちゃんとか、熊ちゃんの方が可愛いと思ってたんですが。
世間的にはプリンとか、苺ちゃんとか、猫ちゃんの方が売れたんだなって、思った話。