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夢のつづき

 サンタさんの話を初めて聞いた時は、何て夢のある物語だと思った。


 クラスメイトの中ではサンタを信じていない子もいたけど、私はピュアだった。いわゆるお花畑というやつだったかもしれないが、小学五年生になった今もサンタさんが居ればいいなぁって思ってた。


 それに毎年二十五日の朝は、ちゃんとプレゼントがある。これってサンタさんが居る証拠でしょう?


 今日も二十五日、目が覚めたら枕元にプレゼントがあった。


「わあ、かわいい!」


 包みを開けたら、テディベアのぬいぐるみが入っていた。ずっと私が欲しかったもの。ミルクティー色のモフモフな子でとっても可愛い。なんでサンタさん私の気持ちがわかったの?


「あ、あれ?」


 しかし、その包みを片付けていた時、目が覚めた。


 レシートが落ちていた。近所のショッピングモールのおもちゃ専門店のものだった。日付は二十三日。この日、パパとママはショッピングモールに出かけている。しかもアプリでポイントを消費した記録もあった。たぶん一年で有効期限がくるから使ったのだろう。おそらく去年、一昨年、その前のクリスマスプレゼントもそこで買ったんだろう。


 サンタさんは夢だった。目が覚めてしまった。


 サンタさんはパパとママだったみたい。近所のショッピングモールでポイントを使って買ったティディベア。


 でも……。


 二人がサンタさんでもいいか。私の為だけに買ってくれたプレゼント。世界中の子供にばら撒くプレゼントより特別だ。このプレゼントは私しか貰えないものだ。


「ママ、パパ! おはよう!」


 さっそくテディベアを抱えて二人に会いにいこう。


 夢は消えてしまったけれど、昨日のディナーは最高だった事も思い出す。ママが作ったケーキにパパの大きな笑い声。それに飼い猫のルルの幸せそうな顔。


 まだまだ夢の香りするね。


 しばらくは、この香りを楽しんでもいいだろう。楽しい時間は続いていた。


ご覧いただきありがとうございました。メリークリスマス。


クリスマス菓子は想像以上にいっぱいあり、調べるのが楽しかったです。来年もよろしくお願いします。

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