小説
私とRくんの生活は2~3週間続いた。
その間もかおるは中でフラバを繰り返し、花が常にそばにいなければ生活出来なくなっていた。
「今日は何してたのきょーちゃん」
あたしとこいつもだいぶ仲良くなったものだ。
あたしの事をきょーちゃんと呼んで馴れ馴れしく話しかけてくる。
でも悪い気はしなかった。
こいつはあたしのことを否定しない。
馬鹿みたいな言い合いをして「ふざけんなよ」とか話し合うことも多かった。
「小説書いてた」
「へー!!読みてぇ!!」
思考が停止した。
あたしの小説を読ませたやつは一人もいない。
昔書いてた小説もだ。
それを読ませる?ないな笑
そう思って言った。
「嫌に決まってんだろ」
「いいじゃんか、笑わねぇし」
「笑うかもしれねぇだろ」
「絶対笑わない」
真剣に言ってきやがる。
まぁいいか。所詮趣味だ。
「こんな感じ」
あたしは写真を撮って送った。
正直に言おう。
ビビっていた。人に読ませたことも無い作品。
好きなだけで上手いわけでもない作品。
こんな駄作を読ませて何を言われるのか。
「お前すげぇな」
一言Rくんはいった
「この最初の入りとか最高だよ、すげぇ面白い」
「俺達にはさ、お前たちのことを理解できないことの方が多いんだよ。それを文章化出来るのがすげぇんだよ」
褒められた。
なんだか嬉しかったのは秘密の話だ。