解離性障害を抱えた私たち。でも主はもう居ない。そんな毎日に怯えながら、いつまで自分が自分でいられるのか。それを抱えながら生きていく
おはようから始まる朝に自分であることを疑うことがあるでしょうか。
私たちの人生は自分が自分であることを問うところから始まる。
朝7時30分今日は作業所に行く日。かおるは私であることに安堵した。毎日毎日がそうなのだ。私が私であること。その事を確認しないと安堵できない。
いつ私が私でなくなるのか。それが分からず暮らす生活が続き約3年。
この恐怖に苛まれ続けている。
「化粧の準備しなくちゃ」
大好きな化粧を初めて約10分
もっとかかる人も多いと聞くけど、私は比較的早く化粧が出来る。いつもと同じ下地をつけて最近ハマった紫色のアイシャドウをつけ、アイラインを引き、眉毛を書いて口紅をして.....
「うん、上手くいったかも」
今日はテンションが上がる日だな
そう思ったかおるは笑顔になった
化粧が上手くいくとテンションが上がる
嬉しい気持ちで私らしく居られる
「服はどうしようかな....」
今日はスカートの気分
「かわいい緑のスカートを履こうかな!」
白いトップスを合わせて鏡を見てかおるはまたもや満足した
「うん、今日は上手くいったかも」
準備が終わったらもう一度ベットに戻りゆっくり休む
寝てしまうこともあるけれど、9時までに起きれば大丈夫
「アラームかけとこ」
そう言ってまたかおるは眠りについた