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モットー

作者: 大野 時雨

"目で見たものしか信じない" 俺のモットーだ。


この世に嘘は溢れている。 それは目の前の友の話にも言える。

前田はおしゃべりでテンションの差が激しい憎めないやつだ。

今日は上機嫌で化け物について語っている。

全て顔が同じに見えるだの、俺等の食料を奪うだの

見てもねえのによく言えたもんだ。


"なあ 前田。お前はそれを見たのか"


少し突き放すように言った。 案の定前田は怪訝な顔をしている。


"前田? 誰のことだ? どうしたんだよ 山口"


何を言っているんだこいつは。俺の名前は佐々木だ。そう伝えるとさっきまで前田だったやつは急に態度を変え、滑って行ってしまった。



"目で見たものしか信じない" 俺のモットーは時々使い物にならない。

目で見たところでわからない事もあるからだ。

仮に化け物がいたとして、きっと彼らからしたら俺らペンギンも全て同じ顔に見えるのだろう。


俺は少し恥ずかしくなりながら海に潜った。


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