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第7部

「何してんだ俺」

 今日の俺はどうかしてたんだと思う。

 あの瞬間変なスイッチが入って。

 沙弥を家に送るまでそのままで。


 自分の家に着いてやっと治まった。


「想像してた通りになっちまったな」

 圭介は、俺の想像通り、沙弥の気持ちにはずっと気付いていたらしく。

 この関係を壊したくなくて。

 自分を守って、沙弥を傷付けてしまったと。


 好きな人がいるから。沙弥とは付き合えないと。

 そう沙弥にも伝えたと。家に着いてすぐ圭介から電話があった。


「……またアイツ泣いてねぇだろうな」

 その日、何故か俺は眠る事ができなかった。

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