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白の皇帝機   作者: タール
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ヴェルロード4

敵とのバトルはもう少し先になります。

フェイとレーラは事件現場を見終わった後、煌達に連絡を取り戦艦アルマに集合することになった。フェイとレーラは二人で現場の痕跡に何かわかったことはないのか確認をしている時に二人が戻ってきた。

フェイ:「あら、お帰りなさい。というか、ドルフはなんでそんなに落ち込んでいるの?」

煌:「実はドルフがさっき男の人にぶつかって、」

レーラ:「まさか、喧嘩をしたのかい?」

煌:「いや、その男の人におs「ウワァァァァ!やめろ!思い出させないでくれよ〜」まぁこんな感じなんだ、触れないでやってくれ」

フェイ:「わ、わかったわ」

レーラ;「何があったんだい?むしろ余計に気になるよ」

椅子に座りお互いの情報を交換することになり、俺たちは暴走した犯人の元奥さんからの情報を伝えた。

フェイは納得した感じで頷いており、レーラは難しい顔をしていた。

煌:「俺たちはむしろこんな感じだけど、二人はどうだった?」

レーラ:「そうね、私たちは現場に行っても痕跡らしいものは見つからなかったわ。特にこれというのもないわね」

レーラ:「ただ、君たちの話を聞いて与えられた資料に信憑性があることがわかったよ」

煌:「何かわかったのか?」

フェイ:「ええ、暴走した人はいずれも過去に騙されたり、奪われたりしたことがあるらしいの。私たちはその感情を刺激されたんじゃないかって考えてたの」

ドルフ:「しかしよ、ネグロメランでも同じことをやってたんだろ?同じように目星はつかないのか?」

その通りだ、ネグロメランなら主に噂が流れている場所が限定されている上に、館など怖いものがるなど興味本位で行くような場所出会ったりしたからドロアを見つけることができた。

しかし、今回は違う。

レーラ:「ああ、今回は特定の場所でドロアが起こしているのではなく、間接的に行っている。しかも、ターゲットが誰なのかわからない。むしろこの事例は国民全員に当てはまるから絞りきれないんだ」

煌:「事件が起こらないと、動けないってことなのか?」

フェイ:「そうなるわね。事件が起こらないとドロアを見つけるのが難しいわ」

ドルフ:「マジかよ、それまで何もできないってもどかしいな」

ドルフの言う通りだ。何もできない、犯人はおそらくドロアであることは間違い無いのだから。でもどこにいるのかもどう行ったタイミング起こしているのかもわからない。こんな状態が続くのはまずいが、どうしようもない。

キュアレ:「皆様、お茶を入れましたので、少し休憩されては?」

フェイ:「ありがとう、キュアレ。いただくわ」

キュアレは4人分の紅茶を入れ、配膳した。

ドルフ:「ずずっ、美味しいな」

キュアレ:「ありがとうございます」

煌:「フェルンはどうしてるんだ?」

キュアレ:「今はベットの上でお休みになっていますよ」

煌:「そうか、ならいいけど」

紅茶を飲みながら考える、ドロアのことフェルンのことを。フェルンにかけられた呪いとはなんだ?

ドルフ:「そうだ!明日はよヴェルロードを案内してやるよ!」

フェイ:「え?でも調査しないと」

ドルフ:「さっきも言ったろ?何か起こらないとわからないって。それによ、俺たちだけじゃなくてヴェルロード軍も調査してるんだぜ?何かあったら連絡するように言ってあるから大丈夫だ」

フェイ:「そうね。それもいいかもしれないわね」

煌:「フェルンもずっと戦艦の中じゃ気が滅入るかもしれないからな、外に出るってことも含めて観光してもいいかもな」

レーラ:「ふむ、外に出て調査ではなく遊びの視点で見て何かわかるかもしれないからね。私も行こう」

キュアレ:「では明日sとに出ることをフェルンに伝えておきます」

フェイ:「よろしくねキュアレ」

ドルフ:「よし!なら明日は俺に任せろ!行きたいところに案内してやる!」

そして明日はどこに行くのかを話し合い、一旦解散した。


〜戦艦アルマ・外〜


俺はただ一人剣を振っていた。日頃の鍛錬を含め戦うことになるだろうと考えて。

煌:「(ドロアがいるのなら必ず戦うことになるかもしれない。それに奴には一撃も入れられなかった。アルを使いこなせていないのだからもっと強くならないと)」

そう考えていると後ろから足音が聞こえてくる。後ろを振り向くとドルフが笑顔でよっ!と右手を上げて挨拶してきた。

どうしたんだ?こんなところに来て

煌:「どうしたんだ、何か用か?」

ドルフ:「いや、素振りしてるのが見えてな?煌、お前は強くなりたいのか?」

煌:「ああ、今のままじゃ何も守れない。前の戦いの時もフェイに守られてた。今度はそうならないように強くなりたいんだ」

ドルフ:「そうか、なら構えろ。今から俺が相手になってやる」

ドルフは槍を構えた。こちらに穂先を向けて冗談かと見ればドルフの目は真剣だった。仲間同士でとあるがこれは鍛錬であり、ドルフはそれに付き合ってくれるのだ。ならば。

煌:「頼む、相手をしてくれ」

ドルフ:「おうよ!かかってきな!」

俺もそう剣を構える。魔力を通し相手を殺さないように剣に鞘をつけるように。ドルフも同じようにやりに魔力を通していた。

俺は先に動き、ドルフに近づく。左手の剣を振り下ろすがドルフはそれを最小限の動きで躱す。追撃するようにすぐに右手の剣を突き出すが、ドルフがバックステップを行なったことで躱される。

煌:「(当たらない、自分でも魔力を最大に込めて移動したのに)」

ドルフ:「次はこっちが行くぜ」

次は自分の番だとドルフは槍をこちらに振り下ろして来た。それを躱し攻撃に移ろうとしてもすでに相手は槍をこちらに向かって突こうとしていた。それを剣に魔力を目一杯込めて防ごうとするが、それすら菅家なく吹っ飛ばされる。地面を少し転がるがすぐに起き上がり、ドルフに立ち向かう。

ドルフはこっちに向かって槍をまた振り下ろしてくるそれを片方の剣で受け止めようとするも圧倒的に力が違い押される。ならばと両手を使って防ぎなんとか持ちこたえる。

するとガラ空きになっている胴体にドルフが蹴りを入れてくる。結果、力が弱まりそこに槍が叩き込まれ倒れる。

煌:「ッガァ、強いな」

ドルフ:「当たり前だろ、まだ戦いを始めて数週間っていう奴に負けたら凹むわ」

ドルフは肩をすくめる。そしてこちらを見据える。

ドルフ:「いいか、煌。お前は剣もそうだがまず身体強化を極めろ。じゃなきゃさっきみたいに押し切られる。魔力の流し方がまだ甘い。フェイかレーラにもっと見てもらえ」

煌:「そうか、ありがとう。他にはあるか?」

ドルフ:「いっぱいある。槍を受け止めるんじゃなく、反らすなり弾くなり対処しろ。正面から受けるだけが戦いじゃない。最後のやつもだ。敵は優しくねぇ、なんでもありの戦いなんだ。剣だけじゃなく体を使った戦いをしたほうがいいぞ」

煌:「ありがとう。やっぱり、ドルフに会ったのは正解だ」

ドルフ:「そうか?ならもうちっと稽古つけてやるよ」

煌:「ありがたい!行くぞ!」

ドルフ:「来い!」

剣と槍がぶつかり合う

キィン!キィン!ガッ!

二人は剣と槍を何度もぶつけ合い稽古を続けた。


〜2時間後〜

フェイ:「へぇ〜、それで?だからボロボロになって治療してくださいと?」

煌:「お願いできませんかね?」

ドルフ:「いやぁ!俺も調子に乗っちゃてさ!油断もして怪我しちゃったんだよね!頼むよぉ」

二人して明日どこ行くか考えていたフェイ・レーラ・キュアレの元に向かうと3人から呆れた目で見られた。

レーラ:「しょうがないなぁ。直してあげるよ」

煌:「ほんと!ありがとう!」

ドルフ:「はは、悪いな」

キュアレ:「でしたら私も」

フェイ:「いいわよキュアレ。私とレーラでやるから」

おかしいな、レーラとフェイの顔が怖い。すると俺とドルフは縄を巻かれて拘束される。うん?どういうこと?

ドルフ:「なぁ、治療なんだよな?」

レーラ:「そうだよ?安心するといい」

煌:「だ、だったら、なんで拘束するんだ?」

フェイ:「それはね?お仕置きするからよ?」

煌:「いや、待ってくれ。もう2度と許可を取らずにこんなことしないから!頼む!その鞭みたいなやつと手の雷を止めてくれ!」

ドルフ:「そ、そうだ!俺たちは仲間だろ?仲間にそんなことしちゃダメだろ?」

レーラ:「仲間だからこそ、やるんだよ?2度と馬鹿なことをしないようにね?」

煌・ドルフ:「い、イヤァァァァ!!!!」

その夜、男の二人の叫び声が大きく響いた。

キュアレ:「お、恐ろしい」


〜道場〜

師範代:「ぐあぁ!」

バタン!

一人に男が剣で切られ重傷を負い地面に倒れる。周りを見れば他にも倒れているものが大勢いる。

師範代:「なぜ、こ、のうな、こと、を」

ズワード:「決まっている。強くなるためだ!でなければドルフ・バルカンを倒せん!奴を倒すために、そして皇帝機のマスターになるために!」

師範代:「く、狂って、いる。だが、貴様は、ドル、フ、には勝て、ない」

ズワード:「そう思うが良い。貴様らは奴に挑むまでの肩慣らしのようなものだ。殺しはせん。殺すのは奴だけだ」

そう言ってズワードは道場の外へと出て言った。倒れていた師範代はなんとかこの情報を伝えようとするが、体は動かないため意識は落ち、気を失ってしまった。

ドロア:「あらら、肩慣らしとはいえここまでボコボコにするとはね。かなり溜め込んでたのを暴走させたかな?でも、」

ドロアは倒れ伏しているものたちではなく周りの壁や地面の惨状を見る。溜め込んだ怒りが暴走し、今もなお成長している。これはいいことだ。

ドロア:「こいつの”怒り”を回収すれば怒りもたまる。”嫉妬”の方はいい感じだってきたから楽できるな」

するとドロアの後ろに紫色の魔法陣が浮かび上がり、映像が映し出される。それを見たドロアは嫌そうな顔をした。

????:「ヤァ!ドロア”怒り”は順調に貯めんでいるのかなぁ〜。よければ手伝おうかなぁ〜」

ドロア:「っチ!うるせぇ、さっさと用件だけ言って失せろ。お前とはあまり話したくねぇんだよ」

????:「あはははは!名前で呼んでくれよ〜、じゃないと・・・何かしでかしちゃうかもー!」

だから嫌なんだ、こいつは本気で何かをしでかす。それはこっちの利益・不利益に関係なしにだ。こいつも”絶望”を回収し終わっているが信用できない。

ドロア:「いいから話せ、フォリス」

フォリス:「やった〜、名前で呼ばれちゃった!イイヨ!イイヨー!」

ドロア:「いい加減話さ、出ないとお前を燃やすぞ」

ドロアは手に紫色のほのを出す。それを見てフォリスは”しょうがないなぁ〜”と返事をしてきた

フォリス:「嬉しいお知らせだよ〜。なんと!絶望が溜まりました!これであとは”怒り”と”嫉妬”になりました〜パチパチパチパチ!」

ドロア:「そうか、でそれがどうした?」

フォリス:「そこでなんだけど、まだ戻らないから」

ドロア:「何?裏切るのか?」

フォリス:「違うよ〜この国は面白いからしばらくの間、居ることにしたんだよ。それじゃねぇ〜」

通信はきれ、魔方陣も消えた。ドロアは怒りに震えており、握りこぶしを作り炎を出していた。

ドロア:「あの野郎?!よりにもよって集めたものを持って帰らず、あの国にとどまるだぁ。フザケンナ!」

ドロアは地面を思いっきり近くにあった大きな岩を破壊する。それは一撃で砕かれ、小さな石ころに変わり地面へと転がる。

ドロア;「まぁいい。おい、トリス」

ドロアは小さな魔法陣を展開して通信する。そこには女性が写っていた。髪は金髪で長く、綺麗なエメラルドの瞳をしていた。

トリス:「何かしら?」

ドロア:「フォリスが”絶望”を集めたがしばらくは戻らないだと、お前はどうする?」

トリス:「そうね、私がやることは大体終わっているから、貴方かデュロイの手伝いでもしようかしら?」

ドロア:「わかった。なら、デュロイの手伝いをしてくれ、こっちはもう少しで終わるからよ」

トリス:「わかったわ。じゃあね」

そう言ってトリスは通信を切り、魔法陣は消えた。

ドロア:「さて、ズワードが起こしていることに早く気づいてくれよ?白のマスター」

そしてドロアは後ろの空間に魔法陣を展開させて中へと入り消えた。

道場にあるのは師範代と門下生が倒れ伏している光景と、この道場にあった大きな岩の残骸しか残っていなかった。

個人的にはドロアが好きです。

理由?武器が拳だから

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