ヴェルロード3
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4人は二人組に別れ調査することになった。煌ははドルフと行動することになったので二人で聞き込みに向かう。フェイとレーラは現場の再調査を行うことになった。煌はドルフに連れられて人が多い繁華街に連れらてきた。
煌:「ここらはよく知ってるのか?」
ドルフ:「ああ、ここらの飯屋は美味しいし、買い物もここら辺ですませてるからな」
煌:「へぇ〜、じゃあどこらへんで聞くんだ?」
ドルフ:「そうだな。昔か通ってる店に行くか」
煌:「了解。そこに行こう」
煌はドルフに連れられ、まだ店を開けていない中華料理屋に入る。
チリーン、チリーン!とドアについているベルが鳴る。
中には初老の男性がおり椅子を並べ、開店準備をしていた。ベルの音でこちらに気づきドルフを見て手を上げて挨拶してくる。
店主:「ドルフか、まだやってないぞ?」
ドルフ:「今日はそうじゃないんだ。聞きたいことがあってな」
店長:「なんだ?答えられることなら答えるぜ」
ドルフ:「実は最近起きている暴力事件についてのことなんだ。怒りを覚えてないとかって聞いたことはあるだろ?」
店長:「ああ聞いてるよ、まったくなんでそんなことをするんだかな」
ドルフ:「そこでなんだが、加害者の知り合いで知ってる奴はいるか?」
店長:「そうだな・・・・。確かよく来てた夫婦の奥さんの旦那が事件を起こしたって聞いてるぜ。でも今は離婚してて、事件を起こす前に別れたらしい」
煌:「なるほど、ありがとうございます。今どこにいるのかわかりますか?」
店長:「いいってことよ。ちょっと待ってな今調べてやるから」
そう言って店長は裏へと行った。先からドルフが俯いて黙っており、煌はどうしたのか心配になっていた。
煌:「ドルフ?どうしたんだ?」
ドルフは震えており握りこぶしを作っていた。この店の人がやられたからか、人のためにそこまで思えるドルフに煌は感動していた。するとドルフは顔を上げた。しかし、その顔はかなりいい笑顔であった。
ドルフ:「マジかぁぁ、元人妻でしかも今はフリー。最高じゃないか!煌!教えてもらったらすぐに行くぞ!」
煌:「・・・・・・・・はっ!いきなりのことで思考が停止してしまった。」
煌はドルフが何を言っているのかわからなかった。というよりも理解をしようという気持ちになれずパニックを起こしていた。
煌:「な、なぁ、ドルフお前の女性の好みって、」
ドルフ:「ん?ああ、実はな、俺・・・人妻が好きなんだ!」
煌:「お・ま・え・は、何を言ってんだー!」
ドルフは照れた顔で爆弾発言をしてきた。
ドルフ:「おいおい、そんな怒ることないだろ?」
煌:「いやいやいや!同情したからじゃないの?まさかの人妻って聞いて喜んだの!?」
ドルフ:「その通りだ。俺の感が言っている。彼女は美人だと」
煌はなんでそんなことを掘らしげに言うのか理解できなかった。なぜキメ顔であり、急にいい声をしているのかを理解できなかった。
店長:「待たせたな、これがその元奥さんの住所だ気をつけて言ってきな」
ドルフ:「ありがとう。ちなみにその奥さんは美人か?」
店長:「ん?ああ、なんていうかおっとりていうのかね?そういう表現がぴったりで雰囲気が柔らかくてなぁ、美人さんだったけど。それがどうした?」
店長の言葉を聞いた瞬間ドルフの顔は真剣になり、何かを決意したのか頷いていた。
ドルフ:「いや、ありがとう。行ってくる」
店長:「?あいつどうしたんだ?兄ちゃん何か知ってるか?」
煌:「いえ、何も、」
?と店長も首を傾げながらも煌達を外まで見送ってくれた。
煌:「(言えるわけないだろう!ドルフが人妻好きだなんて・・・)」
煌は心の中で涙を流した。
〜フェイ・レーラside~
フェイはレーラと一緒に事件のあった現場に来ていた。そこは未だに血の跡が残っているところもあった。周りの壁も壊れており、魔力を使った攻撃を行なっていることも確認されている。
フェイ:「どう、ドロアに関するものはあるかしら」
レーラ:「いいや、事件の現場にはないね、ここをもう少し行ったところで犯人は倒れていたらしいからそこへ行こう」
フェイはレーラの意見に賛同し、奥へと歩みを進める。そこは薄暗くあまり人通りの少ない路地だった。
フェイ:「でもなんで事件を起こさせているのかしら、ネグロメランの時は感情を作ったらその場で奪っていたのに」
レーラ:「おそらくだが、恐怖はその場で起こしやすいが、怒りはその場で出来るものじゃない。心の何処かにある怒りをもう一度思い出させて暴走させる。そしてその相手を襲った後に怒りのエネルギーは回収できるんじゃないのかな?」
フェイ:「でも襲ったら、怒りは無くなるんじゃないの?」
レーラ:「いや、襲った相手はいつも後一歩のところで軍がきたことで逃げている。多分だけどタイミングを見計らって”後一歩のところで”ってところで逃走させ、さらに怒りを増幅して回収しているんだろうさ」
フェイ:「待って、つまり軍がきてるってことは通報してるってことよね。まさか。通報してるのは・・」
レーラ:「多分、ドロアだろうね。匿名の通報らしいから詳しいことはわからないけど、あまりにもタイミングが良すぎる」
人の感情を暴走させて被害を大きくするというやり方にフェイは怒りを覚えていた。今この瞬間にも同じことをしている可能性も存在しており、ヴェルロード軍が焦る理由もわかってきた。。
フェイ:「レーラ、暴走した犯人に共通点はあるかしら」
レーラ:「う〜ん、そうだね。みんな過去になんらかの形で相手にものを奪われたり、騙されたり、恋愛関係でのいざこざがあったってことがわかってるけど?」
フェイ:「なるほどね。全員、過去になんらかの形で相手を恨み、怒りを見せていたというわけね」
そんな人間はおそらく数多く存在しているだろう。では次の標的は誰になるのか絞り込むことができない。これは追いかけては逃げれ、追いかけては逃げられる。まるでイタチごっこのようであり、一向に事態が進まないでいた。
フェイ:「まぁとりあえず他の現場にも行きましょ」
レーラ:「そうだね、車に乗って移動しよう」
フェイとレーラは車に乗って次の事件現場に向かった。少しでも手がかりを見つけ事件を解決をするために。フェイは車の外を見ると煌達は何か情報を掴んだのか考えていた。
フェイ:「(煌にドルフもなんらかの手がかりをつかめているといいのだけれど。)」
~フェイ・レーラside~ out
~煌・ドルフside~
煌:「ここであってるんだよな?」
煌とドルフは暴走した犯人の元奥さんが住んでいるマンションへとやってきた。かなり新しいマンションらしくかなり綺麗な印象を受ける。
ドルフ:「行こうか、早く会わねば」
煌:「そうだな、でもな一つ言わせてくれ」
ドルフ:「なんだ?なんでも行ってくれ」
煌:「そうか、なら言わせてもらうが・・・・その花束とお菓子はなんだ!」
ドルフは今手元に大きな花束と高めのお菓子、そしてなにより目を引くのが格好だった。先まで軍服だったのになんぜか白いスーツを着ており胸にはバラが刺さっており、気取っている様子が見受けられた
ドルフ:「元旦那とはいえ失って悲しんでいるであろう心を癒すため、そしてこの気持ちを受け止めてほしいからさ!」
煌:「いや相手も引くからな!そんなんで来られたら相手も引くからな!まだ会えると決まったわけじゃないんだから」
ドルフ:「いや!絶対に会うでなければ帰らないぞ俺は!」
煌:「わかった!わかった!行くぞ」
煌とドルフはマンション内に入り元奥さんのところへと行く。行く途中のドルフの歩き方がいちいちキュッ!キュッ!となりそうなほどキメながら歩いているの煌は少しイラっとしていた。
煌:「ここか、じゃあ押すぞ」
煌がインターホンを鳴らし相手が出るのを待つ。すると反応があり、返事が返ってきた。
???:「は〜い、どちら様でしょうか?」
煌:「初めまして、自分はネグロメラン軍所属の古河煌と言います。この度暴走事件についてヴェルロード軍とともに調査をしております。お話を聞かせていただきたいのですがよろしいでしょうか?」
すると相手は悩んでいるのか、数十秒すると
???:「わかりました。ですが最初にチェーン越しに確認させてください」
煌:「わかりました。それで構いません」
煌がそう言い終わると足音が聞こえてきた。それは扉の前で止まりカチャンッと音を立て鍵が開いた後、扉が開かれた。
そこにはまだ若くきれいな女性がおり、髪は長く店長が言った通りおっとりとした感じの女性が佇んでいた。
???:「あの、本当に軍の方なんですよね、信じてもよろしいのでしょうか?」
煌:「はい、この通り紅の皇帝機のマスターである、ドルフ・バルカンも一緒ですので」
???:「えっ、皇帝機のマスターがですか?」
ドルフ:「はい!私がドルフ・バルカンと申します!よろしくお願いします」
ドルフの笑顔は少しにやけており、お世辞にも決してかっこいいとはいえず煌と女性は引いていた。
???:「わかりました、では中へどうぞ」
煌とドルフは中へと案内されテーブルに誘導されて座ることになった。席に座り少しすると奥さんはお茶を入れて持ってきてくれた。
煌:「ありがとうございます。改めまして、自分は古河煌と申します。白の皇帝機のマスターです」
ドルフ:「自分はづるふバルカンと申します。紅の皇帝機のマスターです。いやぁ今回の出会いは運命です!できればこの後、」
煌:「話が進まん!よろしければお名前を教えていただけませんか?」
煌は話がややこしくなり、話が進まなくなるだろうと考え、ドルフが女性を口説こうとするのを遮り女性の名前を聞くことにした。
テルーラ:「はい。私の名前はテルーラと申します。お話とはもしかして元夫のことでしょうか?」
煌:「は、はい。実は、この暴走事件は何者かが人為的の起こしているのではないか、ということで調査を行なっているんです。その際に元旦那さんが事件の加害者ということで、お話をお聞きしたいと思い訪問させていただきました。」
テルーラ:「私が犯人ということですか?」
煌:「いや、違うんです。事件を起こす前に旦那さんに何かおかしな様子はなかったか、もしくは怪しい男と会っていたとか知りませんか?」
テルーラ:「怪しい人物についてはわかりません。ですが、あの人がおかしかったのは事実です」
ドルフ:「どういうことですか?」
ドルフはかなりキメ顔をしており、煌はドルフの顔の周りにはキラキラと発光した物体があるような幻視をしていた。
テルーラ:「あの人と別れたのはつい2週間前でした。その前からあの人はやたらと苛立っていたんです。仕事なのかな?と思っていたのですが、少し話を聞いてみたら昔、車を買おうと親しい友人に相談したところ勧められたお店で買ったらしいのです」
煌:「それで何が会ったんですか?」
テルーラ:「その友人が勧めたお店は偽物で最初からなかったんです。あの人は騙されてありもしないものを買わされたらしいのです。その友人は雲隠れして行方が分からなかったそうです」
ドルフ:「ところが、その友人だった男がまたこの町に戻ってきたことを知ったということですか?」
テルーラ:「はい。ですが、あの人は最初は2度と関わらずに生きていく。もし目の前に現れても軍に連絡して後を任せるだけと考えていたらしいのです。でも・・・」
煌:「でも?どうしたんですか?」
テルーラ:「・・・怒りがこみ上げてくる。何度も自分に言い聞かせても、あの時に騙されたことに対しての怒りが収まらないと言われたんです。何度もやめてと落ち着いてと言ったのですが、言うと起こるようになり、手を上げられることもありました。そんな日々が続いたことで結果、今までのようには過ごせないと言うことで別れると言うことになりました」
煌:「あの、すいません。嫌なことも思い出させてしまって」
テルーラ:「いいんですよ、それにあの人との関係冷えていましたし。それにあの中華屋さんに行くのも世間体を考えて、中良いところを見せるためでしたから」
こテルーラは元旦那さんを愛していたことその表情からかなり伺える。世間体とはいえ一緒に食事に行くのも楽しくかけがえのない時間でもあったのであろうと煌は考えた。しかし、この事件に関しては二人の中が原因ではなく、外的要因であることがわかっており、その事実は煌だけでなく、ドルフも怒りを覚えていた。
ドルフ:「奥さん話してくれてありがとうございました。必ずや犯人を捕まえ、旦那さんをあなたの元へ連れてきましょう!」
テルーラ:「あの〜、あの人とはもうやり直そうとは考えてはいないので大丈夫ですからね?」
その言葉を聞いて煌とドルフは悲しい顔をするが顔をすぐに引き締め、ドルフが席を立つ。
ドルフ:「そうですか、ではこの花束を。失礼致します。お茶美味しかったです。では!」
煌:「おい!じゃあ自分も失礼します」
テルーラ:「あ、玄関まで送りまっ!きゃあ!」
煌が席を立ち、出口に向かおうとするとテルーラも立ち上がり、見送りをしようとした際に躓いてしまい体勢が崩れ前のめりになってしまう。煌はつまづいて転びそうになったテルーラをすかさずに受け止めるが、如何せんそんなに鍛えてもおらず変な体勢なので結果、
ドスン!
二人は床に倒れる。
煌:「いててっ!テ、テルーラさん!?」
テルーラ:「すいません、大丈夫ですか?」
煌:「だ、大丈夫です!」
テルーラとぶつかった際に煌は彼女の体に触れてしまった。女性と手を握ったりすることもなければ触れ合うこともなかった煌にとっては脳の処理が追いついておらず、軽くパニックを起こしていた。
テルーラ:「ごめんなさい、嫌だったでしょう」
煌:「そ、そんなことな、ないです!お、お怪我はありませんか!」
テルーラ:「ふふ、ありがとうございます。助かりました。」
煌:「では自分も行きます。ありがとうございました」
テルーラ:「いえ、お力になれたのなら良かったです」
テルーラに挨拶をした後、煌は部屋を出る。煌が扉を閉めてドルフと合流しようとすると、そこには涙を流したドルフがこちらを見ていた。
ドルフ:「お前よぅ、なんでそんなラッキーイベントが起きてんだよ!」
煌:「見てたんなら声かけろよ!」
ドルフ:「見た瞬間に嫉妬で暴走しそうになったわ!くそぅ、俺もやってくるわ!」
煌:「いや、待てって!」
煌は必死にドルフの体を掴み止める。しかし、ドルフの方が力が強く、逆に引っ張られてしまう。
ドルフ:「俺は行くぜ!」
そして煌の手はついに離してしまう、すると勢いがつき戻ろうとした方向にて目の前の人にぶつかりドルフはぶつかった相手に覆いかぶさってしまう。
ドルフ:「いてて、!?(この子は女の子か、これはもしや俺にもイベントが!守備範囲外だが予行練習だと思って!)大丈夫ですか?お嬢さん」
ドルフはぶつかった相手に対してかっこいい声を出して手を差し伸べていた。
可愛い男性:「お嬢・・さん?僕は男ですけど?でもあなたみたいな人ならいいかも・・・(*´∀`)」
ぶつかった相手は男性だった、顔が女性の女性のようで一般的に可愛い容姿とみられるので間違えてしまったドルフは今の事態を理解し、今の危機的状況から逃げようと考えた。
ドルフ:「へっ?違うよ!違うから!そんな顔を赤く染めないでくれ!」
テルーラ:「あ!煌さんにドルフさん。よかったまだいてくれてこちらのお菓子をどうぞ」
煌:「あ、ありがとうございます。ちなみにこの光景は、なんとも?」
テルーラ:「あら、気づきませんでした。ドルフさんは、その、そう言った趣味でしたのね。応援してますね。では煌さんにドルフさん、気をつけておかえりください」
煌:「はい、ありがとうございました」
童顔の男性:「おい、そんな照れるなよ」
ドルフ:「いや!照れてねぇからな!煌!お前も助けろ〜!」
煌はテルーラに別れを告げると、目の前でピンチに陥っているドルフを助けるために溜息を吐きながら助けに向かった。
感動するゲームとか本とかを読みたい、またはプレイしたい。




