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白の皇帝機   作者: タール
33/49

メイドさんと仲良くと騎士機の改造

フェイ:「こっちにいるってさっきレーラに聞いたんだけどどこかしら?」

フェイは煌にヴェルロードに行くことを詳しく話そうとして探しているが見当たらない。曲がり角を曲がるとそこにはベンチに座っている煌がいたが、ベンチに腰掛け口を開けボーッとして固まっていた。

フェイ:「煌!どうしたの?・・・煌?」

返事がないので声をかけたり揺さぶって見ても返事がないなので

フェイ:「ごめんなさい!」

フェイは左手を煌の右頬に向かってビンタする。

パシンっ!!

それはスナップを効かせており、威力はもちろん強くとても綺麗な音を廊下に響かせた。結果はどうなるかというと

煌:「ブホォ!!」

煌の体は左側へと横に倒れる。えっ?何があったのと思うがそれよりも痛みがやってきた。右の頬にはそれはそれは綺麗な真っ赤な紅葉ができていた。

煌:「いてぇ!何するんだよ!」

フェイ:「声をかけても返事をしないからよ。揺すっても目の前で手を振っても反応ないし手を挙げたのは事実だからごめんなさい。」

煌:「あ、ああこっちこそごめんな。」

レーラからの突然の報告に依然として理解できずにいたので少しの間固まっていたのをフェイが来て叩かれることでようやく元に戻った。

煌:「で?何か用か?」

フェイ:「もちろん。ヴェルロードに行くことは聞いた?」

煌:「さっきレーラから聞いたんだけど何で?」

フェイ:「実はお父様からの指令でもあるの。」

煌:「王様からの?」

フェイ:「そう。私とレーラに煌そしてキュアレがついてくるわ」

煌:「キュアレってあのメイドさん?」

フェイ:「キュアレは昔からお世話してくれてるからって今回ついてきてくれるの」

ああ、あの人か初めてあった時に会話もしなかったメイドさんか。うまくやれるかな?

フェイ:「どうしたの?」

キュアレ:「実は・・」

キュアレと初めてあった時のことを話すと

フェイ:「あはは!大丈夫よ、あの子は人見知りで最初は誤解されがちなのよ。」

煌:「それならいいなぁ」

フェイ:「大丈夫よ。ちなみにフェルンも一緒にくるから」

煌:「?何で?」

なぜだ?フェルンは確かに解呪をしなきゃいけないけど、それは俺たちと一緒ではないはずだろ?

フェイ:「解呪のためによ。ヴェルロードに行くなら連れて言った方がいいでしょ?」

煌:「ふーん。そういや指令って何だ?」

フェイ:「それはねヴェルロードに行ってディザストルに対しての協力を取り付けてくること。そして、情報の共有を図れるようにしたいってことを言ってきてくれないかって。」

煌:「それって俺たちがやることなのか?」

おかしいと考える。だってこういうことは国の偉い人か外交官の人がやることだろ?俺がいなくてもいいはずだ。

その様子を見たフェイは

フェイ:「お父様は協力することを決める時に国の代表同士での会議の時にくるわ。それ以外は国管理とか問題の対処をしてるのよ。チェルナお姉さまはアマリートンとの貿易に集中してるから手が外せないのよ」

煌:「で?俺たちが行くと」

フェイ:「そうよ。それに忘れないで私は第三王女でもあるし何よりもあなたは白の皇帝機のマスターなんだから。アルゲンティウムの言葉も重要だから一緒に来て欲しいの。いいかしら?」

「そうだった俺ってアルののマスターだった。行かなきゃいけないよな。」

するとアルからの通信が来たので応答する。

煌:「どうした?」

アルゲンティウム:『話は聞いた。紅がいる国へと行くのか』

煌:「紅っていうのは皇帝機のことか?」

アルゲンティウム:『そうだ。奴は炎を操る皇帝機だ槍を武器としている。』

煌:「へぇ、協力してくれるのか?」

アルゲンティウム:『そうだな奴はかなり陽気な奴だからな。何とかなるかもしれんが、そのマスター次第だ。』

煌:「だよな」

皇帝機が了承してもその乗り手が協力してくれないと

フェイ:「大丈夫よ!何とかなるわ。」

フェイに言われて今考えても仕方ないなと思いベンチから立つ

煌:「騎士機はどうなんだ?」

フェイ:「私がいてもしょうがないから後は任せてるわ。それよりもキュアレに会いに行きましょう。」

煌:「いいのか?」

フェイ:「いいのよ!さ、行きましょ!」

レーラに手を掴まれて歩いて行く


俺がここで使っている部屋の前に着く

煌:「ここ?何で?」

フェイ:「ここにキュアレも読んでるのよ先に入ってるから大丈夫よ」

煌:「いや、大丈夫じゃないだろ!何で俺の部屋!他でもいいだろ!」

フェイ:「だってあなたのお世話をする係でもあるのよ?いいじゃない。」

煌:「いやそれは、」

フェイ:「それに私もあなたの部屋の鍵は持ってるから。」

煌:「おい!俺のプライバシー!」

フェイ:「何言ってるの?あなたは私の部隊の一員なんだから当然よ。入るわよ。」

鍵を指して中に入って行くのを見ると俺のプライバシーってないんですかねと天を仰ぐが上は天井であり誰にも想いは届かなかった。部屋に入るとキュアレさんはカップに紅茶を注いでおりフェイはそれを飲んでいた

フェイ:「早く座ったらいいじゃない。」

煌:「いや、座るけどさ。」

席に座りキュアレさん紅茶に注いでもらい飲む

フェイ:「キュアレも座りなさい。」

キュアレ:「いえ私は、」

フェイ:「いいから命令よ。。」

キュアレ:「わかりました」

そうしてキュアレさんも座る。なんか緊張して来た

煌:「この人は煌。白のマスターっていうのは知っているわよね。ヴェルロードに行くメンバーの一人だから親交を深めようと思ってね!」

キュアレ:「はぁですが」

フェイ:「もう!恥ずかしがらなくてもいいじゃない。」

キュアレ:「で、ですが私ごときが皇帝機のマスター様に対して」

フェイ:「大丈夫よ!煌は関係なしに仲良くしてくれる人よ?」

キュアレ;「そ、そんなことがあるはず」

煌:「あの、キュアレさん」

キュアレ:「はい?」

煌:「これからもよろしくお願いします。何か手伝えることがあったら言ってください。」

俺の言葉を聞いてキュアレさんは驚きフェイを見るとフェイは”ねっ!言った通りでしょ?”とキュアレさんに言いキュアレさんはこっちを見て少し微笑む

キュアレ:「申し訳ございません大丈夫ですよ。私は皆様のお世話をするためにこれからともに行かせていただくのですから。これまで不快な思いをさせ申し訳御座いませんでした」

深々と頭を下げられたのですぐに辞めさせる。

煌:「大丈夫ですから!」

キュアレ:「ですが」

煌:「大丈夫です。これからよろしくお願いしますねキュアレさん」

キュアレ:「わかりました。それと一つお願いがあります」

煌:「?何ですか?」

キュアレ:「キュアレとお呼びください。さんとつけられるのは慣れておりませんので」

煌:「わ、わかりました。キュ、キュアレ」

キュアレ:「ふふ、敬語もやめてくださいね。」

煌:「が、頑張ります」

フェイ:「さて仲良くなったところでもう少しお話をしましょ!」

煌:「そうだな」

キュアレ:「お菓子もございますのでどうぞ」

紅茶とお菓子を食べながら3人でたわいのない話をした


格納庫

フェルケ:「レーラ〜!出力は上げられたから大丈夫よ〜!」

レーラ:「さすがですねフェルケ様」

フェルケ:「ふふん!可愛い妹のためなら頑張るわ。でも装甲とかはどうしようもないわね」

レーラ:「そうですねできても魔法による障壁と追加で装甲をつけることぐらいですから。代わりに強い武器を作ってカバーしましょうそして」

フェルケ:「そうね。ライフルの弾は魔法を込めて属性ごとに放てるようにしましょ」

レーラ:「そうですねむしろと魔法と二つに変えられるようにしませんか?」

フェルケ:「ならそれにしましょう。魔力はクロレウムの魔力炉から直接供給できるようにして二丁拳銃は実弾で別のマガジンで魔法弾を打てるようにすれば良いかしらね?」

このお方は普通にそんなことをやりきってしまうからすごい方だ私もフェイの力になれるように頑張ろう

レーラ:「そうですね。その案で行きましょう」

フェルケ:「じゃあ取り掛かるわよ〜!」

こうしてフェイの騎士機の改造が始まった。

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