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白の皇帝機   作者: タール
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フェルン

フードの男を追って行くと人気のない街の路地に入りそこは行き止まりで少年は壁に背をつけて座り込んでしまっており震えていた。男は近づいていたのを見てフェイは銃を構える

フェイ:「止まりなさい!」

フードの男:「なんだ?ああ、この前のやつらか。何か用でもあるのかい?」

フェイは銃を放つすると男の前で障壁ができ弾かれてしまう

フードの男:「無駄だよ」

フェイ:「でもあなたの気をそらせたわ」

フードの男:「何?」

煌はフェイが気をそらしているうちに魔力を体に流し自信が持てる最高スピードで少年のとこに走る。

これならいけると確信し横を通り過ぎようとすると男はこちらに向かって殴りかかって来たので両手でガードするも壁に叩きつけられる

煌:「ぐはっ!」

フードの男:「おいおい、少年のとこに行くのはダメだよ」

そういいながら少年に近づいて行く。煌は立ち上がり手から雷を放つが男はそれも障壁で防ぐ。それを見ていたフェイは銃の弾を入れ替えて銃を取りだし相手に打つ、しかし障壁を壊すももう一枚ありそれに防がれる

フードの男:「おっと!前に言っただろ?もう一発魔壊弾を用意しなって」

フェイ:「ええ、だから用意したわ」

右手の銃を下げすぐに左手の銃を突き出し放つ。その銃は2枚目の障壁を破壊し男に当たる。ちょうど左肩に命中しそこから血が流れる

フードの男:「がっ!ったく痛いねぇ。でも驚いたよ学習できるんだ」

フェイ:「ええ、学習できちゃうのごめんなさいね」

男の小馬鹿にした言い方に腹をたてることなく、冷静に逆に相手を煽るように言うと男は怒るどころか笑っていた。

なんで笑ってんだ?打たれたんだぞ。おかしいだろ。そう考えるも煌は少年に近づき背中の方に隠す

フードの男:「いいねぇ面白い。そこの男も前は魔法も使えなかったよないいね強くなったかもな。」

煌:「ああそうだよ、お前を捕まえてこんなくだらないこと止めてやる」

フードの男:「ハハハハハ!ならもうちょい強くなりな。でも俺のやっていることをくだらないって言ったことそして俺に傷をつけたことに対しては少しやり返させてもらうよ」

まさか魔甲機を呼ぶのかと思いフェイは通信機に手をかける。いつでもあるゲンティウムを呼べるように紋章に力を込めるが、男の行動は違った男は煌の方に向かい殴りかかる。パンチ受け止めてカウンターを入れるが男は何もされなかったかのように煌の腹に蹴りを入れ煌はうずくまってしまう。

フードの男:「はい残念。少年可哀想にな、この二人が不甲斐ないせいで君は大変な目にあうんだから」

煌:「な、なに」

フードの男:「まぁ少し我慢しな」

男は少年の胸に手を当てあの瘴気を出す。すると少年は瞬く間に包まれ少年の悲鳴が聞こえてくる

少年:「ウワァァl!」

煌・フェイ:「「やめろ(なさい)!」」

そうして二人は男に向かって銃と魔法を放つが男は避けて家の上に立つ

フェイは男の子に近づき無事かどうかを確かめる。しかし少年から反応はない

煌:「何をした!」

フードの男:「その子には呪いをかけた。それは解くことができないんでね。まぁこの国じゃ解けないよ」

フェイ:「なんですって!今すぐ解除しなさい!」

フードの男:「嫌だよ、俺なら解けるけど解除する気は無いから。それじゃあね」

煌:「待て!」

男は後ろに空間を作りそこを通って消えて行った

煌:「くそ!あいつ!どこに行きやがった!」

フェイ:「待って」

すぐにあの男を探しに行こうとするがフェイに呼び止められてしまう

煌:「どうした、あの男を追わないと」

フェイ:「どこに行ったのかわからないのにどうするのよ!それにこの子が優先でしょ」

煌:「あ、ごめん」

そうだった今はあの男よりもこの子の安全が優先だ。それなのにあの男を優先するところだった

少年:「う、ううん。あれ?ここは?」

フェイ:「大丈夫?気持ち悪いところとかある?」

少年:「へ?そういえばあの変なフードに」

煌:「ごめんな俺が不甲斐ないせいで」

フェイ:「何言ってるの!それは私も一緒よ」

少年:「あの、二人は誰ですか?」

二人して落ち込んでいると少年は不思議そうな顔をして二人に問いかける

煌:「ああ名乗ってなかったな。俺は古河煌って名前だよろしく」

フェイ:「私はフェイ・ネグロメランよよろしくね」

フェルン:「うん!よろしく!僕はフェルンって言うんだよろしく!」

煌「よろしくなフェルン」

フェイ:「よろしくねフェルン」

お互い挨拶をし終えて今後をどうするのかを考える

煌:「この子はどうするんだ?」

フェイ:「とりあえず親御さんのところに返しましょ」

フェルン:「いないから無理だよ」

煌:「へ?いないってどう言うことだ」

フェルン:「いないんだ。母さんも父さんもいないんだ孤児だから」

フェルンはとても悲しそうな顔をしておりやってしまったと二人は思ってしまったではどこから来たのだろうか?孤児院だろうか?

フェイ:「どこに住んでいるの?」

フェルン:「孤児院だったけど馴染めないし」

煌:「そうか、ならなんでこの時間に外を歩いているんだ?」

フェルン:「孤児院のやつらに怖がりだってバカにされて、あの噂になってる洋館侵入しようとしたらあの男が居たんだ。襲われそうになったから逃げたんだ」

フェイ:「そうなの怖かったわね」

フェイはフェルンをあやすが煌は別のことを考えていた。あの男ならこの子くらいすぐに捕まえられるだろうになんでだ?そう考えてみるもあの男はかなりおかしいと言う感じしかしないのでこれも遊びのようなものなんじゃ無いかと考える

煌:「孤児院に連れて行くか?」

フェイ:「そうね連絡して連れて行って明日検査を受けさせましょう。この子の呪いがどんなものなのかを確かめなきゃ」

煌:「そうだな。じゃあ行こうか」

するとフェルンは行きたく無いのか首をすごく横に振る

フェルン:「行きたく無い!帰りたく無い!」

煌:「でも帰んないと「嫌だ!」どうする?」

フェイ:「とりあえず連絡しましょう。番号はわかる?」

フェルンは渋々答え、フェイは連絡用の端末を開きフェルンに教えてもらった番号に連絡すると

園長:『はいもしもし?どちら様でしょうか?』

フェイ:「私はネグロメラン軍のフェイと申します。そちらの孤児院に住んでいるフェルン君を保護したという報告と今から送り届けますので」

フェイが今から孤児院にフェルンを送り届けようとする意志を伝えて一件落着かと考えるも孤児院からの返答は意外なものであった

園長:『すいませんがフェルンはこちらに返さないでもらってよろしいでしょうか?私どもでは手に負えないのですよ。』

フェイ:「なんですって、ではこの子はどうするのですか!」

園長:『それは知りません。その子が帰って来たく無いとか言っているんじゃないですか?でしたら帰ってこなくても大丈夫です。それでは』

そして一方的に切られフェイは怒っていた。会話な内容から相手がかなり失礼なことをしたんじゃ無いかと思い少しフェイにビビっている

フェイ:「なんてところなの。こんなの帰りたく無いに決まってるわ。」

本当にどうするんだ?この子が帰る場所は今なくなったわけだから

フェイ:「とりあえずは私たちで預かりましょう。どのみち検査も受けてもらうんだから。明日レーラに検査を受けてもらいましょ。いいかな?」

フェルン:「うん。あそこじゃなきゃいいよ」

フェイ:「じゃあ行こうか。煌も帰りましょ」

そして路地から出て3人で戦艦が止まっているところに帰って行った


〜フードの男〜

いやはやあの白のマスター訓練は受けたらしいな。でもまだ弱いなぁ。きっとあの洋館をまた調べにくるはずだ。その時にもっと楽しいことをしよう。早く恐怖を集めあの方に献上するのだから。

フェルンという新しいキャラを出しました。この子はだいたい7歳くらいの子供ですね。フードの男は名前はちょっと前に出ていますが後ほど設定として書きますので!

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