ステータス
今回もやってくぞー!主は高校生でバイドで忙しいことあるので投稿頻度はめちゃくちゃですが、ブックマークは外さないd·····。
「ようこそ。勇者御一行様。」
へぇ?転移魔法ねえ·····。てかもうこれラノベタイトルだったら『異世界転移2回目なんだけど』で決まりだな。何故俺らが召喚されたか?理由は分かっている。次にこう言うだろう。どうか我々を救って下さらないか?ってね。
「どうか我々を救っては下さらないか?」
まあここまではライトノベルの異世界転生・転移系じゃ定番の流れだよな。
周りは困惑し始めた。普通に考えればそうだろう。
突如として現れた目の前の光景。皆は、テレビとかドッキリとかそんな他愛もないことを思っているのかもしれない。
コイツらはホントに救って欲しいのか?答えは否だ。救って欲しいという感情自体、神々が設定した『ニセモノ』なのだから。神は転生と他にも世界救わないといけない。主にこのふたつが神々の仕事だ。何故転生させるのか?それは転生させることにより嘘のように 悲しみ 後悔 憎悪 という感情がリセットされる。次に、何故たかが感情だけで転生させないといけないのか。答えは、神とは人々が信仰し作り上げた存在だ。人々は何かに縋らないと生きていけない生物だからな。そして死んで、憎悪·····感情が溜まるとどうなるか?神はいないんじゃないか…?と人間は思うらしい。それは人々が信仰する事を糧に生きている神からしたら、とてつもない恐怖なんだ。信仰が消える=死を意味するのだから。その感情を消すために、転生と言う処置を施している。何処に誰を送るか·····と神々は選別し始めるわけだ。極稀に人間が異世界の人間に召喚され異世界に行く例もある。
そして、世界を救うという仕事が神々の主な仕事になる。神々は忙しいのに世界を救うと思うか?いや、それはない、それでも仕事は全うしないといけない。だから『神』ではなく『人』にやらせようと神々は考えた。それが勇者召喚というやつだ。まあ要するに神々は人間に丸投げしている訳だ。
「え?待ってください!どういうことです?勇者…っていうのは…?」
そう言ったのは俺の親友の駿だ。
「勇者様達しかいないんです!どうか憎き魔王を倒し我々をお救い下さい!」
そういうのは、胡散臭いちょび髭のマントを被った男だ。
「まあ落ち着け、私から話そう。私の名はシーディス王国の国王 アギロ・シーディスである。」
そう言ったのはちょび髭の後ろにいる高そうな椅子に座っている王冠を被っており、鋭い目付きを見るからに王様と思わせる風格のある人だった。てかめっちゃ顔怖い。そしてアギロは口を開いた。
「──という事だ。」
簡潔にまとめると、ここには5つの国と1つの島があるという。ひとつはここシーディス王国と他の4つは省略するが、魔族が住んでいる島と上の方に天界があるらしい。人間の島と魔族の島と神・天使の島という訳だ。そして魔族が領土を広めようと、襲撃を仕掛けてきたとのこと。そして魔族はこういったらしい。
『一年後にお前らを消し、我が領土にしよう』
と·····今の勢力じゃ立ち向かえない王様御一行は俺ら勇者を召喚したらしい。
「いきなり召喚した上に助けて欲しいなどと烏滸がましい事は理解してる…っ。だが我らだけではどうにもならないのだ!頼む勇者殿·····我らを助けては下さらないか!?」
とアギロは頭を下げた。
「…。分かりました。貴方達が助けを求めるのなら、僕は協力しましょう。みんなはどうする?」
駿はそう言った。
「駿が言うなら、やるしかねーべ。なあ?」
「そうね。駿君が言うなら私もやるわ!」
「やってやろうじゃァないかァ!異世界!やっと僕の時代が来たぞォ!…フゥゥ!!」
と言う風に他の皆も大斗に賛同した訳だ。(俺もな。)
「アギロ様·····何故僕達が勇者だと分かるんですか?」
「我に様などいらぬ。勇者殿達が来てくれて本当に嬉しんだ。アギロと読んでくれ。勇者殿。何故勇者だと分かるか?という質問の答えは勇者召喚に召喚された者は間違いなく勇者だ。·····これじゃまだ信憑性に欠けるな·····そうだガドルドあれを渡せ。」
「ははっ!」
そう言った相手はちょび髭だった。ガドルドねえ·····。
そして、戻ってきたガドルドが俺らの手元に紋章の付いたバッチ?を渡してきた。
「勇者殿達、ステータスと言ってみてくだされ。それでわかると思いますぞ。それとそれは魔法具だから胸当たりに置けば勝手に付きますぞ。」
『『『ステータス!!』』』
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名前:遊馬 駿【Lv.1】 固有スキル:神剣
役職:勇者 攻力:90 防御力:60 魅力:82
種族:人間 体力:70 素早さ:55 魔力:20
スキル:なし
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「ほぉ!凄いな駿殿!我もびっくりしてしまった。Lv1で達人級とはな·····流石は異世界人と言ったところか。」
アギロは興奮気味にそう言った。
「かっこいい〜!流石駿くん!!」
皆(主に女子)がキャッキャ言っている
「きゃー!私、弓使いだってー!」
「私は魔法使い…どうなのかしら。」
「俺は格闘家か!前世と変わらないから気楽っちゃ気楽だけどなんか悲しい。」
「俺は…大盾…?なんだそれ…!?」
「僕は…吟遊詩人ッ…一体なんの役に立つってんだァ…!!普通さァ…。異世界と言ったら俺TUEEEE期待するじゃァないかッ…。グスッ…。」
そして次に呼ばれたのは茶色のロングボブの美少女·····心乃だった。心乃は国王の前に立ち、ステータスを開示する。
「国王様、お願いします!」
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名前:百瀬 心乃【Lv.1】 固有スキル:回復
役職:ヒーラー 攻力:10 防御力:40 魅力:85
種族:人間 体力:40 素早さ:20 魔力:100
スキル:なし
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「おお!ヒーラーとはな!稀有な職業だな!心乃殿!」
「…。え?そうなんですかー?ありがとうございます!」
そう笑顔で心乃は答える。一瞬表情が暗くなったが気のせいか?
よし、俺も見てみるか。
「じゃあ·····ステータス·····」
そう小さな声で言った。恥ずかしいからね。堂々と『ステータスッッ!!』って言ってる奴いたけど俺は無理かなー。
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名前:繧?≠縺シ縺 固有スキル:縺ケ繧薙→縺
役職:繧?縺溘° 攻力:翫¥l薙∴ 防御力:縺帙s縺
種族:死神 体力:繧?f繧√ 素早さ:h~縺医■
Lv.縺ク縺ュ繧九s 魅力: 縺オ縺吶∈ 魔力:縺励@縺ュ
スキル:縺ヲ繧√∴繧峨h繧翫?縺翫l縺後▽縺医∴
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「·····」
いやゴリゴリ文字化けしてんだけど…。てか種族死神って種族化してたの?もう訳分からんが、見られるとややこしいことになりそうだから·····隠蔽を創造スキルで作成するか。
創造発動·····構成中·····完成:スキル:隠蔽
よし、できたぞ。じゃあ隠蔽をするか。
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名前:氷室 隼斗【Lv.1】 固有スキル:剣士
役職:剣士 攻力:60 防御力:40 魅力:10
種族:人間 体力:55 素早さ:45 魔力:10 スキル:剣撃
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まあ、これくらいにしてっと、前世では剣士は普通にいた職業だからな。これでいいだろう。剣士という職業自体攻撃力と素早さが特化して後は·····って職業だからな。まあ至って普通だろう。
「それじゃそこのお主、職業を見せてくれるか。」
俺の番が来たな。俺はアギロの前に立ちステータスを開示する。
「ほう·····!ハヤト殿は剣士か!このステータスは逸材だな。上級剣士クラスだ。どうかハヤト殿。私達に力を貸してくれ。」
「勿論です。頑張ります。」
俺は頭を下げる。…ん、上級剣士…。?
「やったじゃんハヤト!」
駿がそう言った
「おう!ありがとな!」
「凄いね!ハヤトくんは!」
心乃がそう言った
「ありがとう!心乃と駿程じゃないけどな!」
俺は笑ってみせた。
·····てかここの世界ってレベルが低いのな·····前の世界じゃ平均なんだけど…。
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