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聖 白薔薇学園執行部   作者: 南條 樹
課外活動と夏休み
43/45

心美ちゃん達と私達は、駅近くにあるカフェに来ていた。

双海さんが何度か足を運んでいたらしく、オーナーの方も私達を見ただけで察してくれて、店内の一番奥にある席へと案内をしてくれた。

その席は、他の席とは違い店内に飾られている観葉植物で間仕切られ、私達からも他の客からも見られる事は無い。

私達は思い思いに座ると、メニュー表を広げ何にしようか悩んでいた。


『ご注文は何にしますか?』

「じゃあ、私はアイスティーとタルトで」

「私は、フルーツフレイバーティーとチーズケーキ」

「抹茶ミルクと蜜豆」

「私は···アイスコーヒー」

「幸村さん、デザートは良いの?」

「···うん」


中学生組は、心美ちゃんがアイスティーとミルフィーユ、金髪縦ロールの子がアイスココアとティラミス、その子に付き従う感じの子はハーブティーとガトーショコラ、何となくだけどハーフっぽい子はアイスコーヒーとロールケーキを頼んでた。

私だけデザートを頼まなかったのは、ダイエットと言う名目の元で、本当は金銭面が厳しかったからなのと甘い物は余り食べないからとも言う。


それぞれが注文した品が届くまで、軽く自己紹介をしてくれた。

金髪縦ロールの子が殿上院さん。分かりやすい髪型のお陰で、お嬢様と言うのは察する事が出来たよ。殿上院さんの隣に居る子が静沼さん、彼女は本当に殿上院さんのメイドさんらしく、何かと世話を焼いているらしい。そして最後に十条さん。彼女はハーフだと教えてくれた。そして、皆の纏め役ぽい。静沼さんも、十条さんも二年生なのに、三年生の二人よりしっかりしていた。


「もう直ぐ夏休みだけど、皆は何するの?」

「私と遥は受験生だから、受験勉強かな? 」

「私は遥さんと一緒に居る事になるでしょうから、殿上院家にお世話になってます」

「千陰ちゃんは、そうなっちゃうよね。蓮花ちゃんは?」

「私は、今の所予定無いですね」

「そうなんだ······私は去年受験生だったから、今年は自由に過ごすかな」

「私は、両親に呼ばれているので、別荘へ行く事になるでしょうね」

「委員長のトコは、仲良いから呼び出されるよね。幸村さんは?」

「私は、一度家に帰ろうかと。父は単身赴任中なので、家は母が一人で居るだろうから」

「そっか···そうなると夏休みは、ずっと家で過ごすの?」

「多分。大原さんも、委員長みたいに別荘とか行くの?」

「私は寮に居るよ。両親は共に海外に居るから、日本に戻って来る事は無いよ」

「そうなんだ」


改めて皆の話を聞いていると、この学園ってお嬢様が殆どだと言う事を実感させられる。先輩達も何も言って無いが、夏休みは別荘とかで過ごすのだろう。

別荘······!? そう言えば、あのゲームは夏休みに合わせてのイベントがあった!

この学園の生徒達がゲームのモデルだからと言って、こっちでもイベントなんて起きないよね? そんな所でフラゲしたく無いよ。






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