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聖 白薔薇学園執行部   作者: 南條 樹
決別と・・・
37/45

大変遅くなり申し訳ありません<(_ _*)>

愛沢先輩と一緒に、星崎さん達が居る部屋に戻ってきた。こちらも話が済んだようで、先輩達は何時も通りにしていたが、星崎さん達はどうして良いのか分からず困惑気味だった。


「そっちも終わったのね」


「ええ。そちらも話はついたかしら?」


「こっちは大丈夫だよ」


「そう。それじゃ、今日は解散としましょうか」


ピンポンパンポン!


『執行部に連絡する。至急、中央棟会議室に集まる様に。繰り返す。執行部は速やかに中央棟会議室に集まる様に』


「先輩!?」


「この声は理事長の様ですね。急いで中央棟に行きましょう。申し訳無いですが星崎さん達は、ここの鍵を掛けて貰っても良いでしょうか?」


「分かりました」


「有難うございます。後の事は、一旦黒崎に聞いて下さい。私達は急ぎますよ」


それぞれの行動が決まると、私達執行部員は、中央棟へと急ぐのであった。





******



「皆さん、全員揃ってますね。急に集まって貰って申し訳無いけれど、今年入学してきた生徒の中に、不正をして入って来た人が居ます」


「「 え!? 」」


「本来なら、先生方にお願いする事ですが、不正をした生徒は、教師を買収し自らの利益になる様に仕向けたそうです」


「それは、以前から噂にありました、教師へ賄賂を送り見返りとして上位の成績になる様にした生徒と同じでしょうか?」


「藤原さん、正にその生徒の事です。その言い方ですと、誰が不正をして入学したのか、既に把握済みですね?」


「はい。 此方に関しましては、既にその生徒の親御さんには対策しました。不正入学、及び成績順位の水増しについて、その生徒には知らせていないです。近いうちに処罰を受けて貰う様にはしていますが、それとは別に、雪村さんの事件も、この生徒が関わっているのでは?と報告が上がっています」


藤原先輩の発言に、私と男子執行部のメンバーだけが驚いていた。


「その生徒と言うのは、相良さんでは無いのかい?」


「東雲時雨さん、彼女の事です」


「やはり、そうですか。あの事件が起こった後も、彼女は何度か我々の前に姿を現し、何かと取り入る様な行動をしていましたから、気にはしていました」


「蓮、どうして直ぐに報告しなかったのだ?」


「翔。推測でしか無かったで、報告するには情報が欲しかったのです」



「一通りの事は分かりました。不正の事も事件の事も、私に任せて貰ってもいいかな?」


「理事長が言うのでしたら、私達は従います」


「……俺達もそれで構わない」


「分かりました。この件に関しましては、私の責任で進めていきます」







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