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神宮寺先輩から話を聞き終えた私は、自室に戻り制服に着替え、寮の玄関先で待っている先輩方と合流した。
「全員揃いましたね。では行きましょか」
先輩から話のあったうちの一つに『学園へは皆で登校します』と言われたのだ。
今までは、先輩方は全員一緒に登校していたらしいけれど、私はまだ一緒に登校するのが慣れなくて、先輩達よりも先に一人で登校していた。
元々先輩達は、執行部という肩書きが無くても、容姿も然ることながら、文武両道であり家柄も良いとあり、学園生からの注目の的だった。
そんな中へ、平凡である私が入れば浮くのは当然だし、他の学園生からの嫉妬や嫌味などを言われ、先輩方にも迷惑が係ると思い、執行部の一員となってからも一緒に居る事を極力避けていた。
その結果、今回の様な大きな怪我となったわけだ。
「幸村さんと朝から一緒に居れるのは嬉しいね」
「あ、有難うございます」
「そんなに緊張しなくても一緒の寮に住んでいるのだから、もっとリラックスしよ? ずっと緊張していたら疲れるよ?」
「は、はい」
リラックスしろと言われても …… 私達以外にも登校する生徒は居るわけで、その生徒達からの視線が気になる。これは緊張云々よりも、引き篭もりな性格が影響しているのだと思う。
「急にリラックスしようと言っても、いきなりは無理でしょう。少しずつ慣れていけば良いのですよ」
「すみません」
「それですよ」
「は、はい」
微笑みを浮べながら話し掛けてくれる藤原先輩は、会長なだけあって全校生徒の事を把握しているらしい。その会長の隣に居る神宮寺先輩は、少し眉間にシワを寄せていたが、これも何時もの事。
私と愛沢先輩の後ろに居るのがアイラ先輩と東雲先輩。二人とも二年の先輩だ。
そんな事を話していたら学園に着いた。
校門の前では、風紀委員となった黒崎先輩達が、挨拶運動と称した服装チェックなどをしてる。
私は黒崎先輩の方へ向かい…
「おはようございます」
「ん? ああ、おはよう。服装の乱れとか無いね。余り頑張り過ぎない様に」
「はい、有難うございます」
他の先輩達に続いて、私も校門を潜り校舎へと歩く。
その途中、時雨達の集団に出会したが、先輩達が上手く躱してくれたお陰で何事も起こらなかった。
時雨がこちらを睨む視線を私は気付かなかった。
間を開けすぎていて、小説の続きが分からなくなった人がここに居ますチ───(´-ω-`)───ン
もう少し早く続き書く事を覚えないと(。-_-。)




