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お久し振りです。
今回より新章がスタートして、より学園での展開が増えると思います(´・∀・`)
足の怪我もすっかり治り、病院の先生からも学業へ復帰しても良いと言われた。病院へは、毎回付き添いとして黒崎先輩が付いてきてくれていた。
私は、一人でも良いと言ったが、何時、誰にまた襲われるか分からないのに、一人で病院には行かせられないと言われてしまっては、断る事が出来なかった。
「先輩。何時も付き添って頂いて、有難うございました。先生より、学園へ通っても良いと診断されました」
私は、先輩に向かって一言お礼と共に頭を下げた。
「付き添いの事は、気にしなくて良い。私自身が自ら進んで言った事だ。本来なら、その怪我だって私達がしっかりしていれば、未然に防げた事だからな。それよりも、学園への復帰おめでとう」
「有難うございます」
付き添いで来てくれている黒崎先輩達の立場も、私が療養している間に執行部の護衛的立場から、風紀委員と名前を変えた。それに伴い、二、三年生だけだったメンバーも、新たに一年生から一人加わった。
そして、風紀委員を取り纏める役として、以前私が居た寮の寮母さんが受け持つ事になった。
そんな私達は病院出て、そのまま歩いて寮へと帰った。
寮では、黒崎先輩からメールで知らされていた他の先輩達が出迎えてくれ、私の学園復帰を祝ってくれた。
その日の夜、何時も通り自室で休んでいると、ドアをノックする音が聞こえた。
「幸村さん、今良いかな?」
ドアを開けると、そこに居たのは愛沢先輩だった。
「先輩、どうされたのですか?」
「幸村さんに話したい事があってね」
そう言うと先輩は、私の部屋の中へと入って来た。
「実はね……」
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「それじゃ、また明日。おやすみ」
「はい。おやすみなさい」
部屋のドアを閉めると、先輩は自分の部屋へと戻って行った。
私はと言うと……
(明日からの学園生活、今まで以上に気を引き締めないと)
翌朝。
何時も通り寮の食堂へ行き、朝食を食べていたら、神宮寺先輩が私の元へやって来た。
「幸村さん。貴女に伝えたい事が有ります」




