表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖 白薔薇学園執行部   作者: 南條 樹
嫌がらせと事件
27/45

執行部の面々が宣言してからも、雪村さんに対する誹謗中傷の書き込みは続いていた。

ただ明らかに違う点は、今までは遠回し的な言い方だったのに対し、今は直接的な攻撃に変わっている事だ。これに対して、執行部のみならず先生方も動き出した。

普段は生徒の自主性を名目に、先生方が関与する事は無い。それが今回、先生方も放っておけない事態と思ったらしく動き出した。



それから数日して、クラスメイトの数人が、今回の件の一部に関与していたとして、執行部及び先生方から事情聴取を受け、謹慎処分となった。

事情聴取を受けたクラスメイトは、皆相良さんと仲の良かった人達だ。その相良さんはと言うと、無表情を貫いていた。内心何を考えているのか分からない位、その表情は見ている側からすれば怖かった。


クラスメイトが謹慎処分を受けている頃、雪村さんが退院したとの知らせを受けた。

ただ、暫くリハビリを行わなくてはならなく、寮での療養生活になるとの事。

それでも、無事に退院してくれた事が嬉しかった。




「委員長。委員長ってさ、葵の見舞いに行ってると聞いたけど、本当なの?」


放課後、教科書を鞄に仕舞っていると、珍しく相良さんが声を掛けてきた。


「ええ。毎日では無いけれど、何回か見舞いには行きましたよ」


「ふーん。やっぱりクラス代表だから、行かなきゃならないってヤツ?」


「いえ、代表だからではなく、クラスメイトの一員として行ってるだけです」


「大変だねー」


それだけ言うと、相良さんはさっさと何処かへ行ってしまった。


雪村さんの事が気になるのなら、自らが見舞いに行けば良いのだが、それは無いらしい。

元々、仲の良かった二人なのだから、少しの間離れていたとしても、今までと同じ様に直ぐに仲良くなれると思うのだが、中々上手くいかないみたい。

そう言えば、執行部に付き添う形でいる黒崎先輩から、相良さんについて詳しく聞かれた事を思い出した。

お久し振りです。

毎回、このセリフを書いている様な(^ω^;);););)


さて、委員長である三木視点は、この回で一旦終了となり次からは通常の葵視点(多分)となります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ