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執行部の面々が宣言してからも、雪村さんに対する誹謗中傷の書き込みは続いていた。
ただ明らかに違う点は、今までは遠回し的な言い方だったのに対し、今は直接的な攻撃に変わっている事だ。これに対して、執行部のみならず先生方も動き出した。
普段は生徒の自主性を名目に、先生方が関与する事は無い。それが今回、先生方も放っておけない事態と思ったらしく動き出した。
それから数日して、クラスメイトの数人が、今回の件の一部に関与していたとして、執行部及び先生方から事情聴取を受け、謹慎処分となった。
事情聴取を受けたクラスメイトは、皆相良さんと仲の良かった人達だ。その相良さんはと言うと、無表情を貫いていた。内心何を考えているのか分からない位、その表情は見ている側からすれば怖かった。
クラスメイトが謹慎処分を受けている頃、雪村さんが退院したとの知らせを受けた。
ただ、暫くリハビリを行わなくてはならなく、寮での療養生活になるとの事。
それでも、無事に退院してくれた事が嬉しかった。
「委員長。委員長ってさ、葵の見舞いに行ってると聞いたけど、本当なの?」
放課後、教科書を鞄に仕舞っていると、珍しく相良さんが声を掛けてきた。
「ええ。毎日では無いけれど、何回か見舞いには行きましたよ」
「ふーん。やっぱりクラス代表だから、行かなきゃならないってヤツ?」
「いえ、代表だからではなく、クラスメイトの一員として行ってるだけです」
「大変だねー」
それだけ言うと、相良さんはさっさと何処かへ行ってしまった。
雪村さんの事が気になるのなら、自らが見舞いに行けば良いのだが、それは無いらしい。
元々、仲の良かった二人なのだから、少しの間離れていたとしても、今までと同じ様に直ぐに仲良くなれると思うのだが、中々上手くいかないみたい。
そう言えば、執行部に付き添う形でいる黒崎先輩から、相良さんについて詳しく聞かれた事を思い出した。
お久し振りです。
毎回、このセリフを書いている様な(^ω^;);););)
さて、委員長である三木視点は、この回で一旦終了となり次からは通常の葵視点(多分)となります。




